今回は鱗形屋さんのリベンジ編でしょうか。
『金々先生栄華夢』という作品、調べてみるとその版元は鱗形屋です。
蔦重と一緒に語り合っていた物語。それを鱗形屋が自分だけのものとして出版するということこそが、鱗形屋から蔦重に向けた逆襲なのか……?
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蔦重が用意した『吉原細見』は完売。
一方、鱗形屋へのお裁きはかなり軽めに済みました。というより、蔦重的には「軽く済んでしまった」というべきか。
状況だけ見れば、蔦重が鱗形屋を売ったとしか思えないよなあ……。
出版後の宣伝では、西村屋の『新吉原細見』を引き合いに出して自分の方が安いし、瀬川襲名の最新情報入りだぞ!となかなか挑発的な売り文句。
敵を増やすようなやり方をしていますが……これは蔦重、大丈夫なのか。
こうなると蔦重、完全に「吉原のための地本問屋」になるから、さすがに吉原の親父衆からも歓迎されました。
瀬川が超絶忙しくなっていますね。そんなところに平賀源内も会えないほど。
五代目瀬川のおかげで、吉原は大流行。
平賀源内、蔦重と瀬川をくっ付けようとする!
「虚しい話だねえ」「お前さんじゃねぇよぉ」
平賀源内、瀬川の幸福の方を指して二人をくっ付けようとしていたか。こういう心の機微を掴む力もあるのか、源内よ。
今回は平賀源内の閃き!
吉原の花魁道中にヒントを得て、将軍の東照宮参拝も見せ物にしようという作戦ですか。
瀬川が忙しすぎて、他の花魁にその皺寄せが。
瀬川は自分の意思でその選択をしたけれど、そのとばっちりを受ける他の花魁は確かにキツいわな。
こうやって吉原が栄えたら栄えたで、別の闇があるんだな……。普通に過労で倒れる花魁たくさん出てきそうなんだが。
さて、瀬川の本日のお客さんは鳥山検校。盲人でありながら高利貸しで巨万の富を築いた人物。
初回のプレゼントに本。心憎い演出をする検校ですが……その中に鱗形屋の新作『金々先生栄華夢』が!
同時に別の場所でそれを読む蔦重、素直にそれを面白いと思っているが……やはりそうですか。鱗形屋、逮捕前に話し合っていた内容で新作を出版していたか。
蔦重のアイデア、まるっと盗まれたカタチか。
なんか最高に切ねえなこれは。
蔦重が「瀬川にはとびっきり幸せになってほしい」のはたしかですが、そこに一切恋愛感情がないのが瀬川にとっては一番悲しいのよね。
瀬川が思う自分の最大の幸福は、蔦重と結ばれることっていうのがねぇ……。
地本問屋チーム、直接吉原に乗り込んで「耕書堂の仲間入りはちょっと……」と。
鶴屋さんだけは強硬に蔦重の仲間入りを許さないわけですか。根本的に吉原を見下してるなあ。
完全に吉原を敵に回すわけね。
最後の最後バチボコ燃えたなあこれ!!
挑発しまくった鶴屋に対して駿河屋がブチ切れるの最高にカッコよかったなあ。「こちとら同じ座敷にいたくねえんだわ」だぜ……痺れるぜ……。
まあ丸く納めようとしていた蔦重が台無しですけど。ここにきて完全に吉原の親父衆が蔦重の仲間になってんの良いなあ!!
次回「玉菊燈篭恋の地獄」。
瀬川、今回登場した検校さんに身請けすることになるそうです。
一度失恋した瀬川ですが、次回はそんなところからの蔦重・瀬川の恋の物語でしょうかね。
『玉菊燈篭』も花魁の悲恋に関連する物語のようです。蔦重と瀬川の関係を重ねるのかな。
