ついに「おんな城主」が誕生します。
- 作者: 楠戸義昭
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2016/05/06
- メディア: Kindle版
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井伊直虎が時代に登場するということが、そのまま井伊家が本当にギリギリの状態であることを証明してますしね。
いわば今週で「主人公が主人公になる」わけでストーリーとしては華々しく描くのかもしれないけど、苦肉の策のようなものですから、ある種。
あとダークサイドに完全に落ちた小野政次も登場しますかね。どうでしょうか。
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開幕襲撃されている直親。史実としてもこういう事件的な最期だったんですかね。
つーか今年の大河、主要人物が命を落とす場面を序盤に持ってくる傾向がありますね。
魂だけが戻ってきた直親。ううむあっけない。
よく考えたら、次郎法師になってから初めての髪の毛見せてる姿じゃないですか、これ。
冷え切った身体で見えているのは、井伊直親のソウル……ということですか。
直親の遺体を見つけたのはチーム和尚。
いやー、それにしても市原隼人のマッスルモンクは常に重要な場所に立ち会っております。
次郎法師、目覚める。
そこで伝えられるのは哀しき現実です。
殿の(ご遺体の)お帰りじゃーっ!ですから。
おっ、サイコパス奥様・しのさんが訳のわからないことで次郎法師を責めております。
この人正気でもこういうこと言いそうですけどね。
一方で次郎法師は正気を失ってグール状態で館を彷徨う。
さあて井伊の家はこれからマジ大変です。
引き続きで今川は「虎松を殺せ」と命令が飛んできた。
ジジイが自らの命を犠牲に虎松を生かす覚悟だぜ!
申し訳ないけどやっぱりしの様がめんどくせえ〜……。
今川氏真もなんか頭オカシイ。
もうみんなオカシくなってきた。
そしてダークサイドに堕ちた小野政次、完全に今川家臣状態になっちまいました。それどころか今川氏真の参謀状態だよ。
ただし……オレはこんな小野政次を待っていた感じもあるぜ。
「必ず戻ってくる」といって井伊直親が死んでるし。
誰かのせいじゃない、仏様が決めたことですか。
ここで飲むお酒は、なんとなーく還俗へのメタファーっぽかったりもしてね。
ほら、ナレーションであっさり死にました。
飄々と帰ってきた小野政次!!
井伊の重臣が一通り命を落としたので、今川から3人を補充。
虎松の後見人として小野政次が食い込むことになった。おおっ、これはお父さんと同じ感じになってきたぞ政次よ。
で、これずっと酒飲んでんの次郎法師は。
今年の大河ドラマにはそこそこ不満はあれど、この小野政次の複雑な立ち位置の人生、そしてそれを表現する高橋一生さんの演技力は凄まじい。
「恨むなら直親を恨め」
「下手を打ったのはあいつだ」
たまらねえなオイ。
常に小野政次が加害者みたいにされてるけど、小野政次の立場からしたら「誰が俺を裏切らせたんだよ」っていうドス黒い怒りが渦巻いているからな。
個人的にはストーリーの影の主役は小野政次だと思ってますよ。
さあ和尚さんの鶴の一声で次郎法師が井伊直虎になる気配。
そんな次郎さんはどうすればいいか分からないから地面を槍で突きまくる。
その次郎法師を救うキッカケが小坊主の言葉ってのはいい。
「死んだ者は戻ってこない」
「でも死者を偲び、習い、逆に習わないことで生きている人間は生かすことができる」
ってよ。いやはや和尚さん流石です。この人いざって時はちゃんと道を示しやがる。
次郎法師の答えは「その身に井伊直親のソウルを宿し、井伊直親として生きる」でした。
こういった形で一緒になった直親と次郎。
井伊直親と次郎法師のフュージョン体が井伊直虎ということですね。
ここからはあれか、井伊直虎と小野政次の戦いが始まるんですかね。
次回「城主はつらいよ」って。
そしてもはや小野政次視点でここまでの大河を観たいくらい、小野政次に感情移入してる。