追われる者だった宮本武蔵が、ついに追う者になる。
- 作者: 板垣恵介
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2016/01/08
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (2件) を見る
スーパーデカいワニを餌として仕留めたピクルは、見ていた人が「まるでブルドーザーだよ」と言うような力で引っ張っていった。
……そういやピクルの穿いてるズボンっつーかアレ、どうもドリアン思い出すんだよなあ。加藤と闘った時のドリアン。
兎にも角にもそんなニュースが流れているテレビ。
ピクルの顔がアップで映った瞬間に武蔵が縦に斬り裂いた。
「テレビとは何か」は教えてなかったのかよ徳川さん……。
スポンサーリンク
「なにすんじゃあ!!」
じゃねえって徳川さん。
思えば武蔵も現代に蘇ってから結構日にちが経ってると思うんだけど、徳川さんは武蔵に現代文明の教える範囲おかしくね?というか教えてないな。
移動に車を使ったから結果車を知る武蔵……みたいな感じで、こちらから教えることはしてない感濃厚である。
「確かに斬った」
「テレビ斬ってどうする!?」
テレビ教えとけ!!
しかしこうして強者を見ると他のこととかどうでもよくなるのが武蔵クオリティだ。
「あの者はどこへ行った」
「あの者は誰だ」
問われて「こっちの言うことは全部無視かよ……」的な感じで、徳川さんはピクルという名を教えた。
「ぴくる」
ピクルってひらがなで書くとグッと可愛さが増す。
ピクルは白亜紀に恐竜を捕食してたんだぜ!
「きよう流……知らない流派だ」
二天一流・宮本武蔵。
きよう流・ピクルだ。
一方その頃もはや主人公の本部さん。
新聞でピクル大暴れを知ると、ポケットからタバコを取り出して「ピクルだけを守護らぬわけにはいかねえかァ……」とのこと。
黙々とワニを喰うピクルはまだなにも知らない。
本部は静かにピクルを守護る決意を固める。
武蔵は徳川さんに一言「会わせろ」と言った。
しかし本部さんピース吸ってたね。重たい煙草です。
ここに来て事態が逆転している。
これまでは武蔵に近付こうとする人間を止めることが、守護ることだった。だから烈、勇次郎、ジャックの方へと接触してきたわけだ。
しかし今回は武蔵がピクルに近付こうとしている。
今までの本部のやり方ならば、ピクルを守護ることはそのまま「武蔵を倒すこと」だ。
いや、まあこのまま武蔵VSピクル見たいけどな。
技術の極致と動物としての極致。