こんにちは、「げ」です。
野々村竜太郎オフィシャルブログ Powered by Ameba
最近話題になっている「号泣県議」こと野々村竜太郎議員のオフィシャルブログを見つけたので読んでみました。
ちなみに野々村竜太郎議員のWikipediaは会見で有名になった直後に作成され、いまでは削除されているという状態。うーん、読んでみたかった。
会見自体は笑いながら報道を見ていた私ですが、同時に「泣いたからって不正が許されるわけじゃねーだろ」という醒めた気持ちもあって、今どきの子供でもこんなことしないんじゃないかと思ったりしたものです。
まあ、ともあれブログを読んでみましょう。
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とりあえず開幕から自己主張が激しすぎるレイアウトが目をひきますね。
床に敷き詰められたタイルのごとく並べられた野々村議員の似顔絵。
なんとなくですが、号泣会見をおこなってしまうこととの関連性が垣間見えるような・・・。
更新頻度はそれほどでもないのですが、会見の様子とは打って変わってブログの内容自体は真っ当なもの。
全体的に写真が多く使われていること、地域交流などを積極的に取り上げていることなどが特徴でしょうか。
まあ、一番怖くなったのはプロフィール欄ですが。
長所:負けない、諦めない、挫けない
好きな言葉は?:運命を切り開く
どうしてもこれだけは譲れないものは?:使命、結果、責任
もう何というか、私が見る限りでは典型的な理想論者の考え方です。目的のためなら何をしてもいいと考えかねないようなプロフィール。
政治に対しての熱意はブログのあらゆるところから感じ取れますから、その「変えたい」という気持ちと理想だけが先走りしすぎている印象があります。結果が不正と号泣会見でしょうか。
私たちは、兵庫県民や西宮市民の暮らしをどのように改善するのか、そこに凄い熱い想いを抱いているのである。大事なのは、県政を変え、衝撃を与えるというビジョンに突き動かされていることである。
マニフェストの最後はこの一文で締められているのですが、この中の「凄い熱い想い」ってことばがブログの他のところにもちらほらと。大事なのは「凄い熱い想い」ではなくて、その想いで具体的になにをどう変えていくのかだと思うのですが(もちろんマニフェストには具体的な政策も多数書かれてはいるものの、野々村議員にとってもっとも大切なものは「凄い熱い想い」なのだろうなと思ってしまうのです)。
感情だけで世界が変えられるわけがありませんし、それは平安時代の公家が和歌を詠むことで政治としていたことと変わりがない思考回路です。そんなんだから戦乱の時代になり、現実的に必要な武士が台頭していくことになります。
政治家ってのは基本的にドライでいなければいけないのではないかな、というのが私なりの考え方であって、世間や人々の声を聞き、それをいかにロジカルに変換できるのかが大切な素養だと思うわけです・・・政治家でもない私が言うのもなんだけど。
そういうわけでは、あれが本当にしろ計算にしろ、号泣という感情に訴えるアプローチによって「負けない、諦めない、挫けない」を成そうとしていたというならば、まあ信頼はできませんよね。