思えば今年は色々と映画を観たものです。
アクション、アニメ、サスペンスとジャンルも広く、洋画邦画もどちらも観てきて、いや、今年はいい映画多かったなあーと。
というわけで簡単にまとめと、最後にベスト3発表だ!!
アウトロー
今年一発目に観たのはトム・クルーズ主演の「アウトロー」。
「ミッション・イン・ポッシブル」シリーズでの完全無欠ヒーロー像から一転、悪いことは普通にやっちゃうし強いは強いがやられるときはやられる、そんなリアルでダークなヒーロー「ジャック・リーチャー」にトム・クルーズが挑戦した作品。
ストーリーは謎と伏線がじわじわと進み、その捜査方法、そして映画ラストの決着がなによりも「アウトロー」。
普通に面白かった。
「あれ?またトム・クルーズじゃないですか」。そんな気持ちで観てきたのがSF大作「オブリビオン」である。
地球は宇宙人との戦いに勝利したものの星は完全に荒廃し、生き残ったわずかな人類は宇宙で暮らしていた。
そんな地球から資源として水を調達している人類が、その水を管理する装置の警備員として地球に派遣していたのがトム・クルーズ演じる「ジャック・ハーパー」。またジャックだよ。
物語はSFらしい大どんでん返しを見せ、クライマックスまでぐいぐい引き込むのだが、いかんせんラストが・・・。
「いやいや、モーガン・フリーマンここで登場!?」とか「これで納得できなくねーか・・・」という。
とりあえず言われていた通りの映像美であった。そういう意味では映画館で観て正解だった。
選挙2
ちょうど選挙で世間が騒いでいたころ、「なんか観ないといけない気がする」と思い観てきたのがこのドキュメンタリー映画「選挙2」。
前作「選挙」では自民党推薦で出馬し、当選した通称「山さん」が、原発事故直後に完全無所属、選挙カーも出さずに戦った選挙戦に密着した作品。
ラストの山さんが言った「私に投票してくださいとは言いません。ただ、みなさん選挙に行ってください」の言葉は今も胸に突き刺さっている。
先月から打って変わって王道アクション映画「ホワイトハウス・ダウン」。
こちらは「ダイ・ハード」シリーズなんかから連綿と続くアクション&サスペンスなアメリカ映画の正当進化形って感じで、物語の伏線もきれいに回収してくれて見事な完成度だった。手放しで「面白かった」と言える作品。ラストもハッピーエンドで観終わったあともいい気持ち。
アクション、ストーリー。一つの映画としての完成度は今年一番って感じ。お勧め。
もとは名作西部劇だったクリント・イーストウッドの同名タイトルの映画を、渡辺謙主演、明治初期の北海道蝦夷地を舞台に大胆にリメイクした作品。
かつて人斬りとして恐れられた釜田十兵衛(渡辺謙)。妻と子供を得て「生」の意味を知った彼が、仲間のため、子供のため、再び闇に堕ちる姿を描く。
西部劇のほうと比較する人もいるけどそりゃ無粋。アイヌ民族と明治政府の戦い、侍の時代の終焉、「生」と「死」の意味、そういう日本映画だからこそ深く表現できた部分が多い。
渡辺謙も当たり前だが、周囲を固める江本明、柳楽優弥、佐藤浩市、忽那汐里と素晴らしい演技する人が続出。江本明には危うく泣かされるところだった。
ラストシーンの十兵衛の表情はたまらないものがある。一見の価値あり。
奈須きのこ原作の同名伝奇小説、アニメ映画化プロジェクトもこの「未来福音」にて完結。
モノの死が線として視える「直死の魔眼」を持つ少女・両儀式と、彼女の身の回りに起きる奇妙な事件を描く同シリーズ。
本作は過去に両儀式にかかわった人たちのその後を描いたスピンオフと、「未来が視える眼」を持つ爆弾魔と両儀式の戦いの2本立て。
ラストに、そして何より「未来福音」のタイトルにふさわしい物語群となっていて、不思議と温かい感情が観終わった後に覚える。
「未来が視える眼」を殺すことで、結果的に爆弾魔は未来を得る。そんなエンディングも素敵だ。
劇場版SPEC結 漸ノ篇・爻ノ篇
同名ドラマシリーズの壮大な物語もこれにて決着。
感想や考察は以前書いた記事で散々やったのでここでは深く書かないが、とりあえず2部作じゃなくて3部作くらいの尺で丁寧に描けなかったのかっていう想いがすごい出来。とにかくやらなきゃいけないこと詰め込んで終わり感が・・・。
「完全版」みたいな形でリメイクないですかねえ・・・。
劇場版PERSONA3 #1 Spring of Birth
大ヒットしたジュブナイルRPG「ペルソナ3」待望の映画化大1弾。
真夜中0時になるとあらわれる「影時間」。そこにあらわれる魔物シャドウと、それと戦うための力「ペルソナ」に目覚めた高校生たちの戦いと青春の日々を描く作品。
もちろん原作のゲームのほうはプレイ済でして、ストーリーも忠実・・・どころか各々の心情が補完されてていい感じ。
来年には2作目公開。アイギス登場は楽しみだ。
万人にはお勧めしないけど、アニメ好きな人、原作好きに人には文句なく観てもらって問題ないと思う。
ちょっと前に記事書いたけどね。
「ゼロ・グラビティ」感想 (ネタバレ有り) - 「げ」の一歩 改
正直この映画のインパクトが凄すぎて。
映像的な美しさもあるけど、ストーリーは至極シンプルながら緩急をつけることで観客の気持ちを途切れさせない物語、ジョージ・クルーニー、サンドラ・ブロック2人の素晴らしい演技、そしてなによりラスト5分で完全に持っていかれた。
まだ公開してるから、観ることができる人は今すぐ行けレベル。
ベスト3発表
じゃああっさり行きましょうあっさり。
1位 「ゼロ・グラビティ」
2位 「許されざる者」
3位 「ホワイトハウス・ダウン」
3位「ホワイトハウス・ダウン」は一つの映画としての完成度は恐ろしく高いんだけど、やっぱりインパクトやテーマ性、心に訴えてくるもの的な意味でこの位置。純粋なエンターテインメントとしては最高峰だと思う。
2位「許されざる者」。こちらは逆にテーマ、心揺さぶる感はぶっちぎり。そのうえ自然の美しさもいいし、音楽もいい。それでも2位なのはなぜかっていうと・・・。
1位「ゼロ・グラビティ」のインパクトが凄すぎたということに尽きる。なんかもう言うことない。観に行ってください、映画製作に一切携わっていないけど面白さは保証します。
ただ。
「もう一回観るとしたらどれ」と訊かれたら、迷わず「許されざる者」。
来年はどんな映画が待っているのか。
とりあえずスタローン・シュワルツェネッガーのアクション二大巨頭主演の「大脱出」は観ようと思うけど、楽しみだ。
やっぱり、映画っていいもんですね!