心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

関係性を強要するSNS

TwitterFacebookにLINE。まあLINEに関してはSNSとは微妙に違う気もするけど。

もう散々色んな人が同じようなこと考えてきたとは思うんだけど、個人的なSNS論でも少々。


なんかFacebook疲れちゃいました〜いいね!って本当に良いの?〜 - 心がよろけそうなときに読むポンコツ日記
こちらの記事を読ませて頂いて、ちょっと頭の中を整理したくなった次第である。



現代人の人間関係は複数の階層に分かれていて、かつそれが同時に機能していると考えている。

ひとつは物理的距離の近さによる関係性。直接会える人間との直接的な関係である。職場の同僚とか、学生なら毎日顔を合わせる友人とか。

もうひとつは直接会えない人間とのヴァーチャルな近さによる関係性。これがいわゆるSNSによって劇的に表層化してきたのではないかと。結果的に、普通では関わり合うことがまずないであろう人達とのコミュニケーションが行えるようになったわけだ。世界の拡大という意味では非常に素晴らしいと思う。


3つめとして。問題となるのが、この狭間に介在する関係性。
「直接会えるし、SNS上でも比較的密接な関係」のエリアである。



少し前に話題になった「LINEの既読スルーによるイジメ」なんてのは、完全に3つめに出した関係性ありきで起きる事象である。


初めは「会えない時でも気軽に連絡が取れる」「いつでもみんなの近況が分かる」そして「自分も見てくれる人に発信できる」というツールだったのだと思う。双方向性というのは、そこまで強く打ち出されていなかったのではないかと考えている。



今の若い人達は、表面上の人間関係が薄くなることに異常な恐怖を持っているのだろう。
私のように「1人でいること」を愛する人間にとっては、気持ちの悪い話でもある。




私が使っているSNSといえばTwitterくらいのもので、Twitterの何がいいっていうと、それは一方向性なのである。


発信するが、別にそれはリアクションを前提として作られてはいない。基本的に言いたいこというだけ。
それ故にたまにリツイートされたりお気に入りされたり、返信なんて頂けると「そんなリアクションを予定していなかったからこそ」嬉しくなる。


ブログもそういうスタンスだから長続きしていると思っている。
毎日7〜800人くらいの方がとりあえず私のブログを開いてくれるのだが、現状ではコメントを残してくれたりといったアクションはその中の本当に一握り。これってTwitterと似た状態で、やっぱりこちらも自分の思ったこと、考えたことや経験を勝手に書いてるだけ。


Facebookの「いいね!」とかLINEの「既読したら何か返事しろよ」はもはや病的な気すらしていて、リアクションしようがないなら出来ないでしょ、という。



実際に交流のある人同士のツールがLINEやFacebookで、遠く離れた顔も知らない多数の人達との世界を広げるのがTwitterやブログ。今はそう思っている。

……そうなると、私は前者いらないですからねえ。会える人達とは会って話をすればいいから。



そんなわけでTwitterとブログは相性がいいみたいである、私。