心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

でもプーチンの後継者いなそうなのがロシアなのよね

少し前まで冷戦に関する本を読んだり解説動画を観たり、はたまた地政学的なロシアの立ち位置を学んだりしていたおかげがこのニュースの見え方が自分の中で深くなっている気がする。
そんなロシアの、プーチン大統領任期続投可能法案。以下毎日新聞から引用です。

ロシアのプーチン大統領は5日、現在の任期が切れる2024年の後も最長で2期12年、大統領職にとどまることを可能にする大統領選挙法の改正案に署名した。20年7月の憲法改正で決まった大統領任期の規定を関連法に反映させ、続投に向けた法的基盤を整えた。
 改正法案は改憲を受けて下院に提出され、3月に上下両院で採択された。これにより、ロシアの大統領任期は2期までに限定される一方、改憲時までの大統領任期は計算に入れないとの規定が加えられ、現在4期目のプーチン氏が6期目まで続投することが法的に可能になった。

新法案の穴を突いたようなプーチンの狡猾長期政権戦略……ですが、一応選挙して勝ってるからこの長期政権なわけだしなあ。

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レーニンが建国したソビエト連邦という社会主義国家。
歴史的には結果として社会主義は失敗して、末期はゴルバチョフが急速に方針転換し、エリツィンによってソ連はロシアへと変わる。
エリツィンは急激な資本主義化を推し進めたが国民生活への圧迫もあり……。

そんなこんながあっての現在のプーチン長期政権なわけですよ。以前読んだ本では、プーチンソ連時代とエリツィン政権を踏まえた上で、思想ではなく現実を改善するようにドライに政権運営してる的なことが書いてあった記憶がある。


今の日本の現政権と同じで「他に現政権以上にマシな党・人がいないから」で選ばれてるんじゃないかなという。
今のロシアもかなり経済面で厳しかったりするけど、個人的には冷戦時代の東側の動きを学んだ限りではその時のエグすぎる負債をプーチンがなんとか破綻させないようにしているって感じに見える。そもそも恐ろしいマイナスからスタートしてるのがソ連崩壊後のロシアという感覚です。
日本人的には北方領土問題なんかで複雑な思いもあるが、ロシア側から見ればあの場所に対する重要度が日本とは全然違うことも分かってきたしね。仮に日本の領土だと確定して、日本が米軍基地の立地として北方領土を提供したりでもしたらロシアからしたら非常に怖いわけで。


今回の法改正でプーチン政権がさらに2期続く可能性が出てきたわけですが、個人的にはむしろこのことに安心しているロシアの人もそれなりにいるんじゃないかと思ったりしています。