家にある、以前読んだ仏教系書籍を読み返す日々。

- 作者: アルボムッレ・スマナサーラ
- 出版社/メーカー: 株式会社サンガ
- 発売日: 2014/05/27
- メディア: Kindle版
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アルボムッレ・スマナサーラ長老ですけど、よく言えば力強い文脈で仏教の良さを伝えているんだけど、逆に「一方他の宗教はここが間違ってますよ」っていう批判の部分が強すぎる気がします。
「仏教は正しい」ということを訴えるために、他の考え方をあまりにも否定しすぎるきらいがある……と思うので、その辺をちゃんと割り切った上で読むと精神衛生上いいかなって感じ。
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全体的に読んでて、他宗教への批判が行われている箇所も多いし、かつ読んでると仏教と比較して完全に見下してる論調で書かれていることが多いので……ぶっちゃけそこは削って読むくらいの方がちょうど良いかもを
つーか真の世界平和とかの話とかをしっかり書いている人が、こんなに独善的でいいのかなあ……。
まあそれはそれとして、カウンター的にスマナサーラ長老にとっての仏教はそれはそれは強固で万能でもあるので、こちらもまた読み手側がそのまま鵜呑みにするのはマズイと思う。
どちらにしても、読み手側が感情を挟まずに読めるようでないと返って危ない気がするのがスマナサーラ長老の本。
ということで、「事実のみで読み進める」練習にもなるという意味では奇しくも仏教的である。
ただ原始仏教のお話を理解する上ではやっぱりいいのかなあと思います。「苦しみをなくすこと」とか、しつこいくらい丁寧に「生きることは苦である」という仏教思想の根本を書いてくれてますから。