武蔵を殴り飛ばし、刀を手にしたピクル。
思いっきり振ると、そのまま地面に垂直に吸い込まれていきました。そのくらいの筋力で「地面を斬った」らしい。
- 作者: 板垣恵介
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2016/07/08
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
一方立ち上がっていた武蔵。
刀を持ったピクルを前に、むしろ素手のピクルよりもやりやすくなっているらしい。
スポンサーリンク
ある高名な空手家が言ったらしい言葉。
「刃物を持った相手は危険ではない」
「刃物を使うことしかしないから」
野生を失い、剣士になってしまったピクル。
圧が消えたわ……。
その想いが武蔵に去来する。
振り下ろされる刀をかわしつつ、ピクルの目を指で斬るように攻撃する。
ピクルの筋力で地面に突き刺さった刀を抜いた武蔵は作戦を変える。
ピクルという肉の宮、それは確かに武蔵の剣を止めるほどのものだ。
しかし、攻め手はまだある。
肩、肘、膝……。
肉体の「角」。
武蔵はピクルのそれを削ぎ落としにかかった。
なんか本編はいいとして、板垣先生の何かが枯渇しているような気がする。
「刃物を持った人間が刃物を使うしかなくなる」みたいなやつ、餓狼伝で鞍馬彦一が丹波にまんまとやらされたやつですからねえ。