心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

刃牙道 第127話「それでいい」感想

本部さんお得意の煙幕。しかも今回は2玉同時に。ラーメンなら大盛りだぜ。

見ている観客達はその爆発に驚いている。
「そこまでやるか」
という想いがある。

そんな中で弟子であるガイアは
「それでいい」
「それしかない」
と唸った。

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毒でもいい。
爆薬でもいい。
どんな手を使ってもいい。
だから「生き延びちまってくれッ!!」
刃牙くん、ピクルと武蔵なら完全にピクルを応援し、本部さんと武蔵ならやっぱり本部さんを応援する。
素手の武蔵にボロクソに負けてますしね。恨みでもあんのか。
……とか思いつつ13巻冒頭の刃牙と独歩の会話を見てると、闘いに対しての武蔵考え方が気に入らないっぽいしね。恨みというより、人間的になんか合わないみたいな感じなのかな。

金・酒・女に出世欲。
そんな「俗」にまみれた不真面目な武・宮本武蔵
一方で1日の間に数度だけつい「武から心が離れてしまう」、そんなことを言ってのけるほどにその人生を武と向き合い続けてきた本部以蔵。
そう考えるとなかなかに深い闘いなのかもしれない。


そんな生真面目ファイター本部は、煙幕に包まれている隙に万力鎖ですかね、ジャラリと刀を巻きつけて手中に収めた。
侍にとっての命とも言える「剣」。
それがあっさりと奪えてしまったことに本部さんは何か思うところがあるようです。

咳き込みながら、宮本武蔵煙の中から登場。
「煙玉か……」
そして直前に極められた足の感覚を確かめる。
「だいじょぶ」らしい。

実際まだまだ武蔵はお遊びモード。
素手の宮本武蔵と刀を手にした本部以蔵。
それでも本部には分かっていた。
これでもなお、武蔵のほうが間合いははるかに広い。

「返すわ」
とぶっきらぼうに刀をぶん投げる本部。
回転しながら飛翔するその刃物を、武蔵は最もたやすく掴んだ。
置いてあった刀を掴むレベルの自然さで、高速回転しながら自身に飛んでくる刀を掴む武蔵。うーん、反射神経とかもさることながら、どれだけ刀という道具と触れ合ってきたかも影響してる気はする。


本部の手元には鞘が残る。
鞘だけあってもしゃあねえや、ということでこいつはダーツみたいにまっすぐ投げた。
鯉口は武蔵の方を向いている。
そのまま空中飛来する鞘に、手にした刀を直接納めに行く武蔵だったが……刀が半分ほど納まった瞬間、鞘が爆発した。

いやー、鞘に仕込んでましたか本部さんコレ。
「不用意によォ……受け取りすぎだっつーのッ!!」
一升瓶で切れた武蔵の頬の傷に、鎖の先端に付いた分銅がめり込んだ。



ここまでは完全に本部のターン。
もう、なんか、このまま武蔵倒しちゃってもいいんじゃないかなっていう。
この漫画のよろしくない所だと思うんだけど、強い=異様なタフネスになってしまいがちなんですよね。ピクルとか。つーか刃牙くんだって主人公補正で強くなる場面では主にタフネスが激増するでしょう。

宮本武蔵が出てきて「武」のお話をしているはずなのに、宮本武蔵の剣の技術の部分の話はほとんどなく相手の攻撃受けまくっても全然無事だよ!みたいな強さばっかりが描かれる。
こうなると別に宮本武蔵である必要がない気がするんだよね。

なんか刃牙ワールドの肉体信仰に対して宮本武蔵という人物が相性良くない気がするんだよな。板垣版宮本武蔵に関しては相性いいのかもしれないけどさ。

とりあえずもっと古の剣豪の技を、「武」を見せて欲しいところです。