お前は死んでいるではないか
- 作者: 板垣恵介
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2014/08/08
- メディア: コミック
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刃牙と武蔵の戦いはまだ終わらずッッッ!!
な28話「勝負観」感想です。
竹を振り下ろし、ささらにする。
その稽古を見た刃牙は、武蔵に対して「何の為の稽古ですか」と尋ねました。
返答は「考えたことがない」。
稽古は稽古、兵法者のたしなみ。
なんかちょっと勇次郎っぽい感じありますね。
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「早い話が勝利に向けられている」
「それはそうだな」
「じゃあ俺とやり合ったほうが稽古になる」
ってな具合で再戦を提案する刃牙くん。
しかしそこで返ってきた武蔵の言葉はあまりに重たかった。
「お前は死んでいるではないか」
武蔵に奇襲で放ったハイキックをたやすくかわされ、脚を掴まれると振り下ろされ、一撃で意識を失った刃牙。
その後約30分のあいだ眠り続けていた刃牙に、「その間に何度殺せたと思っているんだ?」と問う武蔵。
刃牙くん、絶句です。
当たり前といえば当たり前ですが、勝負の意味合いが異なるのでしょう。
刃牙にとっての「試合」は、武蔵にとって「死合い」。負ければ死ぬことを意味するのが日常だった武蔵からすれば、再戦なんて考え方自体がチョコボールより甘いわけです。
それでも武蔵は刃牙くんには興味があるらしく、竹を差し出して「振ってみるか?お前が振るのを見てみたい」と言います。
刃牙、その竹にハイキック!!
綺麗に切断してみせます。
武蔵自身に向けられた一発目よりも
「迅(はや)い……が、武ではない」
とのこと。
武蔵、なんつーか発言がちょいちょい挑発行動ですね。
「見聞を広めたいので外出したい」
と言い出した武蔵。
「外出はできない」と言い返す刃牙。
武蔵の甘さ……それは、止めを何度でも刺せるのにそれを怠り、俺を生きながらえさせたことだ、と言わんばかりの刃牙。
刃牙くんは鋭く踏み込むと左拳を武蔵の顔面目がけて放つ!
現代スポーツ、格闘技……全ての中で最速の技、それは「ジャブ」。
俺のは閃光より速いぜ!!
というところで次回。
今回の武蔵もこれまたカッコ良かったです。
「お前は死んでいるではないか」
はサイコーにシビれた。
キーワードは「武」になるんでしょうか。
刃牙の放った「左ジャブ」というものは、言ってみれば近代格闘技&スポーツの最高峰技術の象徴なんだと思うんですね。
それに対して「武」で対抗する武蔵という構図。
また刃牙くん負けるんですかねえ……。
「武」といえば中国武術そのものの海皇様が刃牙世界にはいますし、ひと絡みあってもいいかも。
しかし刃牙ってば奇襲ばかりでちょっと情けないキャラに。主人公が咬ませ犬になりつつあるこの図式は斬新ですが。