今年の各話タイトルの法則も確定でしょうか。「蔦屋重三郎が出版に関わった作品名+α」で最後まで行くのかな。
Twitterで検索をかけると、思ったより賛否両論。
踏み込んだセクシャルな描写など以前に、単純に「つまらない」という意見も結構出てくるんですが……具体的にどこが「つまらない」と評価したのかまで書いている人は少ないんですよね。
個人的には悪くない感触。第1回が特に良かった分、2〜3話は相対的にやや落ち着いた感もあるけどそれでも面白いと思うんですけどね。蔦重パートと幕府パートのメリハリが効いているし、蔦重の明るさと若さゆえの真っ直ぐさが気持ち良いです。
この辺は作品に何を求めるのかによるのかな、やっぱり。自分も「どうする家康」は10話ほど頑張ってみましたが、それでもどうしても合わなくて脱落した過去がありますし。
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田安家の長男が他界。
これで再び政局は混沌とし始めます。田沼意次の思惑、なかなか上手く運びませんな……。
実際この頃、結構な賄賂合戦だったっぽい話は学生の頃に聞きましたね。それこそ田沼意次による商業主義の結果、経済の仕組みがそういう方向に傾いていたのかね。
花魁の懐事情、こうやってセリフだけで説明されるだけでも実際地獄です。
高額で指名されても、その客の支払いのほとんどは親に取られ、残りも借金の返済と花魁としての着物や化粧などで残らない。
ブラック企業どころではないぜ……。
田安への復帰の行動が始まっている賢丸。
というか調べてみたら、後の松平定信ではないですか。
「すでに御三家があるのに、何故御三卿が要る?」
田沼意次のこの言葉、実際に自分も思ったことがあります。変なシステムよねえこれは。
御三卿、「徳川家の保険」というより「徳川吉宗の保険」みたいな感覚です。
蔦重、平賀源内と一緒に両国へ。
当時の両国は大道芸の街だったんですかね。
そして平賀源内の何気ない思い出話から、錦絵製作のヒントを掴む蔦重である。
平賀源内は平賀源内で、田沼意次から密命を受けたのかな……。
今回は結構蔦重パートと幕府パートがクロスしますね。
さて、いよいよ『姫形若菜』計画がスタート。
女郎に呉服屋自慢の着物を着させた錦絵を作らせる。そのシステムなら呉服屋からの入銀を狙えると。
肝心の呉服屋がなかなか腰が重いところに、渡りに船という感じで西村屋さんが参加!
うーむ、なんか西村屋さんが協力的すぎて怖い。ここが「罠」か……?
おっ、平賀源内から解体新書が。
「これ描いたやつに絵を教えたの俺だから」ってサッと言い出すの、源内先生強すぎるんだよなあ。和製レオナルド・ダ・ヴィンチだ。
せっかく描いてもらった錦絵の下絵、濡れてダメになっちまいました。
ここでまさかの唐丸!この少年が絵画の天才だった!
ここ良いですね。唐丸がここから絵師へと成長していき、それを蔦屋重三郎が世に売り出す。
ちょっとストーリー的に出来すぎではあるけどね。
マジで平賀源内なんなんだよ……。文書の捏造までできるのか。
贋作能力まであったとは。普通に吉宗公の文書に偽造工作仕掛ける田沼意次をすげえけど、そこに協力する源内先生もすごいわ。
今回の平賀源内はなかなかダーティな部分強めだ。
賢丸くんは田沼意次への恨みを増幅させているけど、とりあえず吉宗文書は正しいという認識なら田沼を恨むのもよく分からんのですけどね。まあ直接的に田沼意次が潰そうとしてるのはバレバレなんだけどさ。
蔦屋重三郎の版元としての名前は「耕書堂」。
ウキウキ気分で錦絵を女郎屋親父たちの集会で発表しますが、そこに西村屋さんが鱗形屋さんなどを連れてやってきました。
ここが大トラップだったか、やはり。西村屋は本当に知らなかった……とは思えないよな、これ。
そもそも鱗形屋が初めから仕組んでいたんだろうな。と思ったらやっぱりでした。
これは蔦重キツいなあ……。毎話結構苦しみながらも完成させてハッピーでしたが、今回は作品を完成させたところを奪い取られてのバッドな結末ですから。
史実としても、蔦屋重三郎と鱗形屋さんはライバル関係になるみたいですし、こうやって今後何度も嫌がらせされながらへこたれずに戦っていくのかな、蔦重。
次回「蔦に唐丸因果の蔓」。
平賀源内が力を入れていた鉱山では一波乱?
そして冒頭で予想していた「蔦屋重三郎が出版に関わった作品名+α」の法則、早速崩されちゃったかな。
一応「蔦唐丸」は、蔦屋重三郎の狂名らしいです。