心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

西郷どん 第21回「別れの唄」感想

先週観終わったあと、世の中の人はどう思ってんのかねと思いつつツイッターを眺めてみると……「今年の大河は省略する部分とと、掘り下げる部分のチョイスが変」というのを見かけてなるほどなーと。

西郷どん 後編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

西郷どん 後編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

つくづく演じている人たちの演技力はすげえんだけどさ、それだけにこの脚本で演じているのがちょっと可哀想だと思っちゃうんだよな。

これ大河ドラマではなければ普通に観れるとも思いつつ……産まれたァ!

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なんかもう、琉球の結婚やら出産やらの儀礼の紹介ドラマになってきている風味。
徹底して「必ずくる別れ」を伏線張ってる感じかな。んで今週はタイトル通り「唄」がテーマですか……ということで、オープニング直後に祝いの唄。


もう楽しいのは薩摩編の方だよね。
島津家には小松帯刀登場です。大久保正助は大久保一蔵にクラスアップした。
ついに斉彬の遺志である挙兵への流れが始まり、さらに西郷を薩摩に連れ帰るべくその大久保一蔵が奄美大島に訪れた。サトウキビ絞り用のギア付きですね。


一蔵、愛加那に聞こえているところで手紙渡して「戻ってこいよ」って言わんでもええやんけ……。
「薩摩といえば西郷」だったらしいぞ。
んでこの超重たい相談の場に愛加那を呼ぶ西郷。先週の大久保さんとは対照的かも。
んでちゃんと仕込んでいた伏線回収したな。薩摩の金がどこから搾り取ってきたのかという「斉彬の負の遺産」ともいうべき部分をちゃんと話をしたか。ここは久しぶりに大河味がするわ。


大久保一蔵VS愛加那。愛と志の闘い。
いやいや、でもこれ愛加那さんにはスピリチュアル能力があるので「未来一人で西郷を待ち続けている自分」を見ているもんねえ。

まあ、入れ物細めだったから分かってたけど、西郷が斉彬からもらった短刀ですよね。
なんだろうな、この気持ち……やっぱりさあ、短刀自体が気持ちのトリガーになっているのは分かるんだけどさ、「しばらくその短刀を見つめている」だけでは心象表現としては弱くないか?
半年近く観てきて思うけど「何故こうなったのか」の間がいろんな場面においてないんだよな、今年の大河……。


やっぱり愛加那が「お前薩摩に帰れ!」を言う側か。
苦しめているのは、表面では帰る気ないと取り繕っている西郷の本心でした。
前の奥さんもそうだけど、西郷の奥さんになった人は旦那の夢のために「こっちから別れてあげるわ」をしないといけない運命なのか。

あんたが優しくしてくれればしてくれるほど辛いんすよ、ってのが西郷の奥さんの気持ちなのではなかろうかね。
あと何故海に入ったのか。


真田丸とか良かったよなあ……。
あれ一見コメディ多めみたいにしておいて、実は時代考証部分とか史実通りの設定とかしてたもんね。大坂の陣で幸村が「初めて軍を率いた」みたいなことを言ったのは震えたぜ……。

なんか軽く調べてみると、今年の大河はそういう部分もズブズブらしいしな。
「もうフィクションとして観たら?」と母親に言われてしまったのですが、そうなるとマジで「それを大河でやるなよ」としか言えない。


とりあえずようやく来週からお話が本編に戻るというか、主人公が本編に戻ってきますな。
「主人公が本編に戻ってくる」ってなんだ。