心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

焼き魚天国「七郷屋」へ再び

今日の昼ご飯は久しぶりの「七郷屋」。


この置き看板が目印。
鉄拳したら全然勝てないのでうーん……となり、ブックオフゴルゴ13を2冊ほど仕入れてその足で入店です。

なんと昭和26年創業の老舗。
店に入ると、自然とピッとするような雰囲気。
「食」に対して真摯に向き合うための空間がここにある。

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七郷屋と言ったら焼き魚定食で、今日は看板メニューの銀タラ、メバル、サンマ、鮭が。他にも2種類ほどあったはずだけど、13時後半に入った頃にはその2種はすでに売り切れ。
カウンター席の前の少し高いところに、それぞれの魚が下焼きされた状態に乗っかっているのでそれを見て決める。

今日はサンマって感じじゃないし、銀タラは美味そうだけどやっぱりお値段が結構するんですな。
そんな中で目に入ったのがメバル。肉厚で食べ応えのありそうなフォルムがそそるじゃないですか。

おれの中のアカギが呟いた。
「きたぜ、ぬるりと……」
ということでメバル定食を注文です。

下焼きはされているので、提供までは5分ほど。

この「下焼きされている」ってのが結果としてプラスに働いてるような気がする。
最後の仕上げも温め焼きみたいな感じだろうから、魚の水分とか旨味成分が漏れ出してないんじゃないかと思う。とにかくジューシーさが違う……気がする。

アツアツのお味噌汁は味噌よりもお出汁を楽しむ感じ。大きな麩、とろけるようなワカメ。小さなお豆腐が嬉しい。

卓上にお醤油は用意されてるけど、ほんのりついた味と、何よりメバル自体の味でお醤油いらず。いらずというかそれ自体で完結してるくらい味のバランスは完成されている。

無造作に魚をほじくり返して、ワシワシ米をかきこむ!……という店じゃない。
苦手なりに丁寧に魚の骨を外しながら、できるだけ綺麗な所作で食べ進めたい。そんなお店とそんな味。


後から入ってきたのは親子連れのお客さん。
子供がカウンターに並ぶ魚を見て悩む。それを見て微笑む女将さん……という図が、なんだかほっこりして暖かい気持ちになる。

やっぱり定期的に来たいお店です。