心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

優しい家庭の雰囲気ある中華屋「いさわ食堂」

先日の雨の輪王寺参拝を終えてからのこと。
朝から何も食べないままひたすら彷徨い、輪王寺を出たのが1時過ぎくらいだったと思う。
そりゃお腹も空いていて、そしてなにより妙に中華料理を食べたくなっていたのである。

中華・・・中華はないのか・・・。
そんな魂の叫びに呼応するかのごとく眼前に現れた、「いい感じ」としか形容できない中華屋。

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「いさわ食堂」であった。

いさわ食堂 - 北四番丁/中華料理 [食べログ]


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店内は狭く、カウンター4席にテーブル席が2席。満席で12人というお店だった。
昼のピーク時間も過ぎていたようで、テーブルに1人、カウンターに1人だけという状況。
もう入店前から回鍋肉食べたいと思っていたので、迷うことなく回鍋肉定食を注文した。

若いお兄さんが厨房、優しいお婆ちゃんがホールを担当している。2代目だろうか。
BGMのない店内だが、それゆえに鍋を振る音が心地よい。


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少し写真ぶれました申し訳ありませぬ。

これまた少々不思議な中華の定食の登場だ。
おしんこ、冷奴、味のりという純和風のオプショナルパーツに、メインとなる回鍋肉、そして一見お味噌汁に見えるけどその実態は中華味のたまごスープ。

へんな感じだ、と思いながら食べていると全く違和感はない。むしろどこか落ち着くような構成。
ああそうだ、家で食べるご飯って、こんな感じの組み合わせだと思ったときに合点がいった。
回鍋肉も美味しく、ご飯の固さも好みの感じで満足だった。


近くには大学病院があり、その関係者などの常連さんが多いという。
そんな人たちにとってのもうひとつの家庭の味なのかもしれない。
そんなことを思った。


「外に出ると雨は上がっていた・・・」
というような孤独のグルメ的なシチュエーションには至らなかったが、お腹も膨れ暖かい気持ちで、わたしは再び歩き出したのだった。