改めてちゃんと「スラムダンク」を読んでるんだけど、これがまた恐ろしく面白い。全31巻を2日で読み終わってしまうくらいの面白さ。
読んだことがない人でも知ってるスラムダンクの名言中の名言に
「諦めたらそこで試合終了だよ」あるいは「諦めたらそこで試合終了ですよ……?」
があり、確かに物語で出てくるタイミング的にはかなり燃えるしその通りだ!って思うんですけど、ちょっと落ち着こうか。
試合は確かに終わる。諦めたらそこで試合は終了だ。
その後はどうなんだ?と。
部活に魂を注ぐ学生や本田圭佑ならともかく、バスケットマンではなくビジネスマンだったりする人たちにとって「諦めること」ひいては「試合終了すること」というのは、状況にもよるが大きな意味での勝ちを呼ぶのではないか?
そんなお話です。
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僕らの人生は一度負けたら終わりのトーナメントではない
なーんかスラムダンク好きすぎて感情が昂ぶってる人は基準が「スラムダンク」になるからおかしくなるんだろうけど、実際に生きていて「諦めたらそこで試合終了だよ」の試合が「人生」とか「生命」ってレベルに至ることはほとんどないだろう(逆説的にそのレベルの問題に関しては絶対諦めるな、という教訓でもある)。
一つの試合を諦めたところで、翌日には違う試合が訪れる。勝っても負けても、また違う試合が訪れる。現実はそんな風にものすごく淡々と過ぎて行く。
本当に必要なのはその各試合の濃淡を見極める目や鼻であって、「この試合は負けてもいいから次の試合は落とせない」というものを感じ取り、諦めて終了させてはいけない試合に集中するってことだ。
だから諦めるべき試合と諦めてはいけない試合の選球眼を鍛える
幸いなことに私たちの大部分ははいちど負けたら終わるような世界で生きているわけではないし、本当に諦めてはいけない試合とは自分にとってなんなのか?を見直す必要がある。
全部の試合に対して全力出してたら、本当に勝つべき試合でエネルギー切れで負けるなんてことも考えられる。
私にとっての負けられない試合とは何かと問われれば「旅と密接になったライフスタイル」の構築と進行であるわけで、まあそのために負けてもいい試合なら負けるよね、という。
あえて言えば「人生」が大きな1試合
ここまで書いてて気づいたんだけど、「生まれてから死ぬまで」を一試合として考えるとけっこう分かりやすくなる。
これまで考えてた小さな試合は、「人生」という試合にとっては点数が入ったとか入れられたとかそういうくらいのスケールになるわけだ。
いいじゃん、状況次第では点数入れさせてもいい局面はある。
そのあと取り返せばいいんだ。そうして死の直前になって長い長い試合の結果が出る。その時に勝っているようにすればいい。
スラムダンクっていえばこんな名言もある
負けた事があるということがいつか大きな財産になる
これは主人公たちの敵になる山王高校の監督が試合後に言う言葉なんだけど、無敗を誇っていた山王高校が負けたあとその選手たちに言うわけだ。
個人的にはこちらの言葉の方が深みがあって好き。意味はどうにでも取れそうだが、今の私が言いたいことにはマッチしているような気がしている。
SLAM DUNK(スラムダンク) 完全版 全24巻・全巻セット (ジャンプコミックスデラックス)
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