男のカフェ巡り第二弾です。
カフェ モーツアルト | 仙台一番町一番街商店街 ぶらんどーむ
仙台に暮らす者としては外せないお店、それが1976年創業の喫茶店「モーツアルト」。
駅からだと真っすぐアーケードを進んでいき、藤崎の角をフォーラス側に右折。
フォーラスのひとつ手前に細い階段があるのだが、その階段を上っていくと3階に「モーツアルト」はある。
正直一回目の前を見逃して通り過ぎました。「靴のムカデや」とフォーラスの間を注意深く見てみよう!・・・まあ、看板あるので気付けば全然分かるんだけどね。
久しぶりの献血を済ませると、どうにもちょっとフラフラとした。自分は血液少なめなのだろうか。
運動は控え、水分を摂りながら休息をしたい。
そう思った私は、以前から行ってみたいと思っていた「モーツアルト」に向かったのである。
店内は歴史に反してシンプルかつ綺麗な感じ。
入ると右と左に分かれている。
「お好きな席にどうぞ」と言われたので、とりあえず左のまっすぐ突き当りの席に腰を落ち着けた。
なんだか右の席は窓からの光が明るくてよさげ。対比的に左側は窓はなく、一人で静かにするにはもってこいといった感じだ。用途によって使い分けたい。
昼食も済ませておりまるでお腹は減っていなかったので、「モーツアルトブレンド」という看板コーヒーを注文。
ミルクは結構。
ウエイター「よろしければ何か、甘いものでも・・・」
範馬勇次郎「俺はいい・・・エスプレッソを大きめのマグで」
ウエイター「かしこまりました」
範馬刃牙 30巻
なぜかこのシーンを思い出したのは内緒。
こちらが「モーツアルトブレンド」と、カフェタイム最高のスイーツである志賀直哉「暗夜行路」である。暗夜行路は私物だ。
数えるほどしか外でコーヒーを飲んだことはないが、過去飲んだ中ではトップクラスに苦い・・・。
とはいえ苦いものの、酸味やクセといったものは抑えめに感じた。飲みやすいブレンドだ。
テーブル左隅に置かれた銀色の置物の中には角砂糖が。一つだけコーヒーに落として飲んでみると、苦みの角がとれてぐっと飲みやすくなった。
基本的にはブラックでコーヒーを飲む人間だが、喫茶店のコーヒーは砂糖を入れると味わいが変わって楽しいものだ。
暗夜行路を読みながらの苦いコーヒー。なんだか癖になってきた。
この苦みもまた、仙台の歴史というかなんというか。この味が今の仙台を作っているのか・・・なんてロマンティックな想いに浸りつつ。
値段も全体的にお手頃で良い。
ドリンクとスイーツのセットが750円だそうで。
今度はモーツアルト名物というチーズケーキを、この苦いコーヒーと一緒に味わいたいと思う。
今回のコーヒーのお供はコチラ
- 作者: 志賀直哉
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2004/05/18
- メディア: 文庫
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前回の喫茶記事はコチラ
カフェで晩飯 「Con-Combre」 - 心の雑草