ガイアと合流した本部は、自身の道場へ。

- 作者: 板垣恵介
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2015/10/08
- メディア: コミック
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本部道場を彩る数々の武具たち。
それを見たガイアは興奮している。
「カッコいい」
日本刀にも言えるところだけれど、こうした古来から伝わる武具というのはただひたすらにその「機能」のみを追求して進化してきた。
美しさとかどうでもよくて、どの形状ならより効率よく敵を殺傷できるか……それだけを軸として進化し続けてきた。
そうして完成を見た日本刀は、平和な時代になった時にその「美術的な価値」によって再評価され始めるわけで。
機能美の到達点もまた、紛れもなく美である……そんな話でしょうか。
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一方勇次郎と武蔵は未だバーで飲み交わし中。
そしてついに勇次郎の口から本部以蔵の真の実力が語られる。
本部以蔵が修めた数々の武器術。
それは現代においては発揮される場面がゼロに等しいものだった。
宮本武蔵をして、戦国時代ですら陽の目を浴びないような技術たち。
それが本部以蔵の強さ。つまり今までのバキシリーズとまるで噛み合ってなかったのだ。
そんな本部以蔵を「不幸」と評する勇次郎。
そんな時に現れたのが宮本武蔵だった。
それは本部以蔵にとって紛れもなく人生最大の幸福。
本来死ぬまでなかったはずの、修めた技を遠慮なく繰り出せる機会……それが宮本武蔵ということで。
そして復活からいろんな人と戦ってきた宮本武蔵本人をして、「ルールなしなら本部は……」という発言がアツイ。
この感じは土方歳三感が出る。新撰組最強は沖田総司だ!みたいな話がありつつも、道場ではなく路上でなんでもありなら土方歳三が一番強いなんて話があるしね。
さて、ガイアと本部はしれっと立ち合って、本部さんが腰に巻いていたベルトで手を拘束して無力化していた。
超軍人ガイアをして「戦争技術の粋」である本部さん。
ガンガンハードルが上がる本部さん。
でもそれを受け止めてきそうな雰囲気醸し出してきてるぜ本部さん……。