遺伝子組み換え蚕が生み出すクモの糸「モンスターシルク」 « WIRED.jp
先日このようなニュースを見まして静かにテンションが高まっている「げ」です。
昔から蜘蛛の糸の凄まじい性能についてはなんとなく知っていましたし、絹糸……シルクといえば肌触り最高級のキングオブ衣類素材ってな感じで理解していたのですが、この二つが一つになってしまうとなるとそれはもはや神の繊維といいますか。
クモの糸は、あらゆる繊維素材の中でも抜群の強さと軽さを誇る「スーパー繊維」(強度は、同じ太さの鋼鉄の5倍、伸縮率はナイロンの2倍ある)
とのことで、すでにクモの糸自体がスーパー繊維どころかモンスター繊維なわけですが、この糸を作り出すクモのDNAを蚕に導入することでなにが起きるのか。
「クモの糸と同様の性質を持つ絹糸が作り始める」というのです。
これはヤベエ。繊維界のパラダイムシフトや!!
【スポンサードリンク】

- 作者: 貴家悠,橘賢一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/04/19
- メディア: コミック
- 購入: 5人 クリック: 91回
- この商品を含むブログ (74件) を見る
このモンスターシルク、何に使われることを期待されているかというと軍事利用なんです。
クモの糸は強度が非常に優れているので、ボディアーマーや医療用の縫合糸などに使われる可能性がある。
一方、米軍は、絹製アンダーウェアの実験を行っている。絹が燃えにくく、燃えた場合でもナイロンのように融けず、皮膚に貼り付かないという点に注目しているのだ。絹は繊維が非常に細かいため、砂や塵などの小さな異物の貫通も防ぎ、負傷した場合にも傷口を清潔に保つことができるという利点もあるという。KBL社のモンスターシルクは、こうした「軍用アンダーウェア」にも応用できるかもしれない。
軽量でありながらすさまじい強度を持つことになるモンスターシルクなので、アウターにもインナーにも大活躍しそうです。
身を守るボディアーマーが軽量化すれば、重量が減る分装着者の負担は減りますし、一方絹のいい面を生かしたインナーウェアは、そのシルクのいいところをそのままにしてなおかつ身を守る力もついてくるということに。
うおお、すげえ。
まだ商品化・・・とまではいかないようですが、生産スピードはどんどんと高まっている様子。
今後が楽しみです。