今回はダークファンタジー系。
ニコラス・ケイジ主演『デビルクエスト』です。
時は1332年。十字軍遠征の軍隊の中に騎士ベイメン(ニコラス・ケイジ)の姿があった。友人である同じ騎士フェルソンと共に転戦し続ける2人は、長い長い戦いの果てに1344年、スミルナの戦いへ赴きます。
町へ突入するも、乱戦の中でスミルナの民間人を剣で貫いてしまうベイメン。
この瞬間、ベイメンとフェルソンはこの戦いが「神のための戦い」ではないということに気が付いてしまい十字軍から出奔し……。
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あらすじ
ベイメンとフェルソンがようやく辿り着いた町では、ペストが流行中。3年以上前から流行っており、人口の4分の3が失われるほどの事態になっていた。
町の住人に「なぜペストの流行を知らない?」と聞かれたり剣の紋章を見られたりした結果、あっさり十字軍の脱走兵であることがバレて捕まってしまう。
連れて行かれたのはダンブロワーズ枢機卿の前。
神父はペストは黒い魔女によるものであり、セヴラック修道院に残された最後の「ソロモンの書」によって魔女の力を失わせ、ペストの流行を終わらせることができるという。
檻に閉じ込めた魔女の護送を頼まれたベイメンは一度断るが、向かい側の牢屋にいる少女の姿を見たことで考えを改める。魔女とされるその少女に公平な裁判を受けさせることを条件に、護衛の任務を引き受けたのだった。
ベイメンとフェルソンに、騎士のエッカート、神父デベルサック、旅の道案内に詐欺で捕まっているハガマー、そして騎士に憧れる若者カイを加え、魔女護送の旅が始まった……。
感想
人間関係が分かりやすいながらも秀逸で、はじめは少女が魔女であることに懐疑的なベイメンと、魔女だと信じて疑わない神父デベルサックの対比。
そして敬虔な神の信徒であるデベルサックは他の旅の仲間に比べるとやっぱり頭が固いので、観ていて前半はどうにもデベルサックが好きになれないんですよね。「魔女は仲間割れを起こさせるから気を付けろ」とか言うんですが、どっちかというとお前の発言やら何やらが不和を呼んでません?みたいな。
結局少女が異常な怪力を持っていたり、状況証拠的に魔女であることは間違いなさそう……というあたりでセヴラック修道院に到着。ここまでの旅でエッカートとハガマーは亡くなっています。
セヴラック修道院の修道士達もペストによって全員亡くなっており、発見したソロモンの書を唱えるのはデベルサックの役目に。
唱え始めると効果がなく、挑発してくる少女の姿から何かに気付くデベルサック。
「魔女じゃない」そう呟いて開き直したページは、悪魔祓い。
ということで、少女は魔女ではなく悪魔が取り憑いていました。
いつでもその力で簡単に檻を破れたはずの悪魔が、わざわざ捕まったふりを修道院に到着するまで続けた理由とは?そして悪魔が、道中でエッカートとハガマーを始末したその理由は……?
ダークファンタジー系の佳作といったところでしょうか。
王道のストーリーですが、一応「魔女だと思っていたら本当はもっとヤバい悪魔だった」というのがミステリー要素らしい。
「らしい」というのは、今作の邦題が「デビルクエスト」のせいでタイトルの時点でネタバレ喰らっていることが原因ですね。
原題は「Season of the Witch」、魔女の季節となっており、邦題を知らずに観ればその辺も楽しめたのになぁ……となりました。というかこの邦題考えた人は何を考えてたんですかね?
十字軍の騎士としては神の名の元に罪なき人の命を奪うという罪を背負ってしまったベイメン。
最終的に悪魔を倒し取り憑かれていた少女を救うという、本当の意味での「神の名の元の戦い」をできました。
全体的に手堅くまとまった一本です。悪魔の行動にもちゃんと納得性はあり、普通に面白かったですね。
