本当に今回含め2話で終わるんですか……な状態の「べらぼう」です。
松平定信がかなりの時間と労力、協力する人間まで集めに集めて計画した、一橋治済に対する復讐。
それを一橋治済は本当にちょっとした労力で水の泡にしたどころか、定信側に毒饅頭を与えてカウンターまでしてくる始末。
これ、もう謀略においては勝ち目がない相手なのでは。こういうことに関しては、間違いなく治済は天才のそれです。毛利元就とか宇喜多直家とか思い出しちゃったよ。
前回の終わりには色々謎が残ります。最後に出てきたのは、定信が用意した一橋治済の影武者なのか?
そして蔦重が大崎さんから渡された手紙?の内容もまだ分からないままですね。
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やっぱり影武者……というか、替え玉でしたか。
この人間を用意できたからこそ、今回の計画立案に至ったわけですね。
これなら一橋治済を命ごと始末してしまっても、代わりに替え玉をその後の「一橋治済」として万事何もなかったかのように幕政を進めることができる……と。
蔦重、ターゲットが将軍の父・一橋治済となるとさすがにヤバくない?と冷静なツッコミです。まあ言っていた通り、思いっきり謀反ですよね……。
しかしフィクションとはいえ、その出自も都合の良い替え玉役者さん、斉藤十郎兵衛である。調べてみたらこの人も写楽説があるみたいで、この辺面白いアレンジですね。
耕書堂は一時閉店へ。
みの吉は吐き出したものの、全ては吐き切れていなかったのか毒が残留。
なんだかなあ。これで「写楽をやるべきではなかった」という話になっちゃうの悲しいね。
終始いつ・どこでアサシネイションされるか分からない。耕書堂のスタッフたちも恐怖でいっぱい。
そんな中みの吉が「毒饅頭用意したやつが、間違って自分で食わねえかなあ」なんて言いますが……一橋治済がそれは絶対回避する能力者だし無理やろ……。
全てを知っている上で、知らないふりをしながら定信を激しく叱責する治済。
隠居させて、白河松平家に自分の血筋を送り込もうとする治済であります。というか定信への詰め方エグすぎるわ。
みの吉が言っていたやつ、本気で蔦重が計略として立案する気ですか。
「一橋治済に毒饅頭を食わせる」と簡単に言っても驚異的に難しいだろ……と思ったら、それが唯一できる人間は将軍であり治済の息子・家斉だ。
さらっと蔦重は言うけど、これめちゃくちゃ難しいことだよ。「将軍を動かす」ってすごいことよ。
今の松平定信だと、そもそも直接将軍に接触できない。まずは将軍とアクセスできる人間を探す必要があります。
ここで徳川家治の遺言が伏線として働きますか……。
ちゃんと色んなことが繋がっていますね。
将軍と治済親子が不仲になってきているのもしっかりここで効いていて、さらに幼少期の記憶が蘇る家斉将軍である。
あっ、蔦重が大崎さんから受け取った小さいお手紙?だ。
大崎、決死の遺言。一橋治済の元で自分がやってきた罪を懺悔する内容でした。
これが直接家斉に届いたのは強いな。そして徐々に蘇る記憶。
一橋治済の傀儡使い能力を「比類なき才」と言いつつ、その最たる傀儡は家斉自身である……それを大崎さんが書いており、その上で父・治済を止められるのは家斉だけである。
この辺ロマンだなあ。息子を傀儡として散々利用してきた家斉が最後の一刺しを行うのか……。
めちゃくちゃ毒を警戒している治済。
用意された和菓子を最も警戒している治済……息子が自分の分の菓子も普通に食べていることで、治済の警戒が緩む!!
その後の点てられたお茶も問題なし。そう判断して茶を飲んだ一橋治済がダウン!!
普通にしていたら毒など盛っても回避されるので、将軍自らが先に毒入りの茶を飲むことで警戒できなくしましたか。お見事。
盛っていたのは睡眠薬。
治済の命は奪わずに、阿波へ島流しにする作戦だった。
逆にこのやり方じゃないと、家斉自身が毒をあおって警戒を解く作戦も立案できなかっただろうし……やっぱりこの辺もお見事。
歴史的には隠居して悠々自適に晩年を過ごしたと思われる一橋治済。今作ではこういう形でお料理しましたか……。
一橋治済と恐怖から解放された耕書堂は営業再開。
そこに江戸を離れる定信がやってきました。なんかあれだね、はじめて普通の距離感で蔦重と定信が会話している気がします。
松平定信、ツンデレ。やっと純粋な本好きとして蔦重と会話ができる定信。ここで友情が目覚めるのか、蔦重と定信。
春町先生とか失ったものが大きすぎるけどね……。
「新作出たら白河に随時送ってね」はだいぶ太客ついたなあ、蔦重よ。
「オタクとして歴史に名を残す」のか、定信。
次回、最終回。
「蔦重栄華乃夢噺」。
今年のメインタイトルを最後に持ってきたか。今回で綺麗に片付いたし、あとは穏やかな老後かな。
……しかしあれだなあ、今回の話含め一橋治済関連の部分は思いっきり創作満載。これは今回の主人公がフィクションも世の中に送り出した本屋・蔦屋重三郎だからこそできたお話って感じがしますね。
これが幕府内の人間が主人公、例えば松平定信主人公でやってたら、さすがに「史実と違いすぎるだろうが!」で炎上していた気がしないでもないです。
