心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

べらぼう 第46回「曽我祭の変」感想

今年の大河ドラマも、今回を入れて残り3回。あっという間ですなあ……。

個人的な話ですが『どうする家康』があまりにも脚本やら演出が合わな過ぎて視聴を打ち切り、次の『光る君へ』は最後まで観ましたが、驚くほど面白いってほどでもなかった。
その辺りを踏まえると、今年の『べらぼう』はかなり面白く観てきました。

一橋治済との戦いと、蔦屋重三郎自身の人生の幕引きと。
どんなエンディングを迎えるのか早くも楽しみです。

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歌麿、魂の叫びからスタート。
おていさんが「尽くしたい」と思っている……と言いつつ、その「尽くしたい」という想いは歌麿自身の心ですね。
蔦重のために尽くしたい。おそらくそれは歌麿だけじゃなくて、蔦重の元で仕事をしてきた人たち皆が多かれ少なかれ抱えている感情かと。そんな人間が集まるのが蔦重という男の魅力。
「この人のために働きたい」と思わせる人はやっぱり強いです。

一方、松平定信が会っていたのは……まさかの大崎さん!?
なるほど……先週の一橋治済との接触、そもそもが定信側のスパイとしての接触だったのか。

将軍もさすがに訝しがっているくらい、政治の世界は「一橋ばかりが得をしている」という事実。
これはもう、父親である治済に恐怖も感じていますね。

歌麿がメンバーに入ったことで、源内生存計画がようやく進展です。
ただし問題発生。歌麿が直接役者を観察してしまうと、平賀源内ではなく歌麿が描いたってことがバレてしまいます。
あと地味に気が付いたけど、メタ的な話ですが蔦重さんの髪がちょっと白髪混じりになってますねえ……。

「役者を描きたいという作家がたくさんいるもんで」ということで、誰が写楽なのか分からない状態を作り出すわけね。
その実歌麿が中心となりつつ、写楽は作家たち全員が協力する合作となるのだから……見事やな。

さらに葛飾北斎が合流。
蘭画の特徴をセンスオブワンダーで解説。
「手前がドーンで奥キュッキュ」です。いわゆる投資図法とか遠近法ですか。
江戸の誉れとしたい松平定信により、雅号は「東洲斎写楽」となりました。

耕書堂さん、出店出店にて大々的に写楽の役者絵を販売開始です。
あえて特徴をしっかり捉えるスタイル、ふざけたイラストながら写実的なそのリアリティ。
全ての作家が合流して作られた写楽の正体を、江戸の皆が推理ブームです。

幕府内では、杉田玄白による写楽=平賀源内説が出てきたことで、そのまま過去の話が蒸し返されて面白いことになってきました。
かなり回りくどいですがこの状況を作るのが定信の狙いだったわけですか……。

一橋治済という男の数少ないウィークポイント、それが平賀源内。
だからこそ始末したはずの源内が生きているとなると、治済としてはさすがに対応せざるを得ない……と。表情にも若干の焦りが見えますね、治済。

しかし罠の仕掛けが上手いですね……。
平賀源内の顔を見たことがある人間がおらず、直接平賀源内の生存を確認できるのは一橋治済本人しかいない。
おあつらえ向きに曽我祭という舞台があり、治済を町に引き摺り出すチャンス。
……あまりにも滑らかに罠すぎて、逆に今までの一橋治済の狡猾さを踏まえると簡単に引っかかりすぎていますけど……。

直接蔦重に接触してくる治済が怖すぎますよ、うん……。このくらい堂々とスパイ行為されると逆に怪しまれないですね。
同時に曽我祭の場所には、松平定信も潜んでいるが……。

「あまりにも安易に罠にかかってない?」と思ったら、一橋治済は既に看破していた!!
罠にかかったふりをして、悠々と祭りを楽しみながら毒饅頭で華麗にカウンターを決める。

長谷川平蔵により蔦重が毒饅頭が食べるのはギリギリ阻止。
今回の話、一橋治済の恐ろしさが良く分かるストーリーですね……。最小の労力で最大の効果を得る、謀略の天才。
そして最後の最後に出てきた気まずそうな顔の一橋治済、もしかして瓜二つの別人かなんかですかこれ……?


次回「饅頭こわい」。
むしろ今回のタイトルだろ「饅頭こわい」は……。