心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

ローストビーフ丼談義

なんだかちょっとローストビーフ丼がTwitterで話題になっていたみたいです。

一時期流行っていた気がするローストビーフ丼。
仙台にも専門店ができて一度行ったことがありますが、気がつくと閉店して今ではラーメン屋になっていますね。
正直なところ、その期間は長めだったものの一過性のブームだったような気もするローストビーフ丼。
Twitterでいろんな人が書いていたことと重なる点も多いですが、自分なりにローストビーフ丼について書いてみます。

ローストビーフ丼に関してはやや否定的なスタンスからの視点なのでそこはご容赦。あと味覚という感覚的な話なので、当然ながら主観がめちゃくちゃ入りますのでそこもご容赦……。

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料理としての一体感のお話

別にローストビーフ丼が美味しくないわけじゃないんですよね。ローストビーフは大好物のひとつだし、普通に美味しい。

ただTwitterでも散見された意見ですが、ローストビーフ丼には一つの料理としての一体感が弱いよう「感じられます。
美味しいローストビーフと、白いご飯はそれぞれ独立して美味しいという感じ。
ローストビーフソースがその間を繋いでいるように見えて、ソースがかかった白いご飯が美味いのであってローストビーフ・ソース・ご飯が一つの料理としてのシナジーが発揮されていない……とまあそういう感じ。

これに関しては鋭い指摘をされていた方がいて「ご飯との相性ではなく温度の問題」という説。
そもそもローストビーフはあまり温かくして食べるものではないのに、そこに熱々のご飯をぶつけるから噛み合わないと。
海鮮丼などは理解した上で、ご飯(店によっては酢飯が多いですが)の温度は少し下げて提供されます。というかそうじゃないと刺身に火が通ってしまうし。
じゃあローストビーフ丼のご飯も少し冷ましたらいいのでは?と思うと、それを想像したところで「ご飯の温度が大人しくてもそれで美味しくなる気もしない」みたいな感想に着地してしまうんですよね。

他にはローストビーフ丼擁護派から「ローストビーフ丼だけ当たりが強すぎる。天丼や海鮮丼もシナジーの弱さは同程度だろ」という意見も見かけました。
……が、海鮮丼はそこに醤油という最強クラスの潤滑剤が入ることで一つの料理として完成すると自分は思っているのでむしろシナジーは高い水準だと考えており、天丼に関しても衣のオイリーさはローストビーフ丼よりもまとまりを与える材料になると思っています。
なんというか、ローストビーフは油分も少ないのでご飯と繋がってない感覚が終始付き纏う感じ。

ライバルが強すぎる

そもそもがこの枠には「焼肉+白いご飯」の最強コンビネーションが玉座に君臨しており、基本的に焼いた肉と白いご飯の方が圧倒的にシナジーが高い。

ついでに先日食べたステーキ丼。
やはり焼いた肉の方がご飯と一緒に食べたときに美味しいと思ってしまいます。肉自体を焼いているから、前述の温度の問題もクリアしている。

美味しいんだけどね

ここまで書いてきておいてアレですが、改めて。
前提として「ローストビーフ丼は美味しい」のです。

ただ、それが「ローストビーフ丼として美味しい」のかと自問自答したときに、よく分からなくなってくる。
これは「ローストビーフが美味しい」「白いご飯が美味しい」の2つであり、そこには「ローストビーフ丼」という1つの料理に対する想いはないのではないか……と。

皆さんはどうでしょう?
自分はローストビーフ丼に関しては「いやまあ美味しいけどさあ……」みたいな立ち位置。正直、下の白いご飯なくていいよね?なんて思ってしまったりはしますね。
Twitterでも同じような人が比較的多いイメージですが……。