さて、真面目に選挙結果を見てみますか。
予想通りに自民党は大幅減。
むしろそれは既定路線だったので、そうして減った議席をどの政党が埋めるのか……というのが今回の選挙の論点だと思うんですが、蓋を開けてみると国民民主党・参政党が大きく議席数を伸ばすという結果に。
一方で立憲民主党・共産党・れいわ新選組はほとんど横ばいか、あるいは議席数を減らすという結果になりました。
この辺から色々と個人的に考察していきます。まあそんな大した内容ではないですが。
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「自民党」ではなく「石破政権」に対してのNO
今回の選挙で自民党が議席を減らした理由、それはあくまでも現在の石破政権に対する不満からだと思っています。
なんというか、総合的に政権運営が下手すぎてなあ。
個人的には、特に外交能力がめちゃくちゃ低いのが非常に気になる。どう考えても石破政権になってたらアメリカとの関係は悪化してますし、現実問題としてアメリカとの関係悪くしてこれからの日本どうするつもりなんだって話なので。
消費税減税はできないけど複数回の給付金を示唆したりも。その給付金出せるなら時限性の減税はできるやろって思ってしまいますし……。
トータル、とにかく「他の総理ならもっと上手くやってるだろうなあ」と感じさせることがあまりにも多い。
なので「自民党支持者だけど、石破政権だけはキツい」という人がかなり多かったんじゃないかと考えています。そしてそういう人が、現在の自民党の代わりにどこに投票したのか……ということです。
議席数を増やした政党と、伸びなかった政党
ということで、今回議席数を伸ばした政党は「普段なら自民党に投票していたが、石破政権がアレすぎるので代わりを求めていた人」にリーチした政党だと考えています。
それが国民民主党・参政党。あとは一応日本保守党あたりでしょうか。分かりやすく政治スタンスが中道〜右側です。
石破政権になってから、実情はともかくリベラルっぽい感じが自民党で強まりました。この色って本来野党の持つものなので、この時点で既存の保守的な自民党支持者は離れます。
その上で減税などはしないので、野党支持者がリベラル寄りになったとしても自民党支持には変更しません。
申し訳ないけど、これで自民党の議席が増えるわけがないしそれどころか維持も難しいのはすぐ分かる話です。
減税政策を打ち出したりしつつ、以前の自民党に近い政党を探すと国民民主党・参政党になってくる。
現実を踏まえた上で手堅い政治を求める人は国民民主党に。
これまでの反動でもっと過激に右寄りの政策を求めた人や、あとは非常に言葉が悪いですがあまり深く調べずに参政党に投票した人もいそう。個人的には思想が極端すぎてちょっと危険性を感じますし、投票日直前になって党首の発言が無茶苦茶になってきたので参政党は怖いんですけどね。
とまあそういう感じで、自民党の議席減の分が野党の中でも政治スタンス右寄りの方に流れたのかなという具合です。
立憲民主党・共産党・れいわ新選組の議席数が増えていないのもその証拠で、まあ見れば分かるようにことごとく自民党以上の左派。
以前なら自民党に投票していた層がこれらに投票するわけがないので、この辺が増えなかったのも自明の理です。
共産党に関してはむしろ半分くらいに減っているんですが、これ……多分共産党の支持基盤がかなり高齢者なので、このまま若い支持層が増やせないと共産党は自然消滅する可能性もありますね。
