心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

べらぼう 第21回「蝦夷桜上野屁音」感想

蔦重は狂歌に新たな本のヒントを得る一方、幕府では蝦夷の大地にチャンスを見る……。

今回は蝦夷にまつわる一冊の本から、蔦重と幕府とで異なるストーリーが展開される感じですかね。

蝦夷を幕府直轄地・天領とするのはどうか。
「赤蝦夷風説考」によると、ロシアは日本との交易を望んでいる……!?
これは田沼意次としては黙っちゃいられねえぜ!

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とはいえ現在の蝦夷地は松前藩のもの。
政府の直轄とするには、何か正当な理由を付けて上知をする必要がある、と。

カボチャの旦那こと大文字屋の二代目、そのまま同じ役者なのちょっと面白い。伊藤淳史さん、ここから別の人の演技になるのね……先代より気性は穏やかな感じでしょうか。
蔦重は歌麿に描かせた錦絵のヒットを目論みます。これで西村屋を完全に倒したいってところか。

はてさて、西村屋の錦絵は大ヒット。
一方で蔦重の錦絵は全く売れないぞ!
さらに鶴屋の出版した青本が大ヒットです。
うーむ……蔦重、この年は厳しい滑り出し。

蔦重は自分の力不足をここで実感。
ビジネスチャンスを掴む力はあるけれど、ここに来て絵師や作家をプロデュースする力が西村屋・鶴屋と比較して足りていないことが作品の差になって出てきたか。
この辺はシンプルに年季の違いというか、経験からする差ではあるかもなあ。
思えば蔦重、ここまでは「既に人気のある売れっ子作家」をスカウトしてきてヒット作を売り出してきたよね。「育てる」ことを今までしていないかも。

吉原でも狂歌の歌会。うーん、地味に流行ってきているのかな。
そんな歌会の中で、松前藩を取り上げる計画についての話もこっそり進む。

しかし松前藩当主、普通に狂人で怖い。
そしてそれの役者にえなりかずき氏を起用するセンスがキレキレですなあ。
一橋家と松前家の仲が良い状態、ここで松前藩を上知するとなると……一橋が怖い。
それでも将軍・家治は「それが必要ならやるべき」と田沼意次に発破をかけますよ。

なんか知らないうちに大田南畝狂歌集のオファーがいろんな本屋から。
蔦重の耕書堂の魅力は「他の老舗本屋にはない発想力」。
ということで、敢えて蔦重は大田南畝青本を書いてもらうことを提案。さらに狂歌の指南書とかどうですか?と。
蔦重の面白さは「そうきたか!」にあるわけか。

歌麿、今はまだ無名だから絵師としてのネームバリューがない。
だけど若さゆえの吸収力と、無限の可能性を秘めています。
ここからどうやって売り出していくのか……これがストーリー的な縦糸かもね。

おっと!松前藩の穴が見つけたか。
どうやらロシアとの密貿易で私腹を肥やしている様子。これのはっきりした証拠が出れば崩せる。
松前・一橋にバレないように、その証拠を入手する……これは難易度高すぎねえ?何より一橋が絡んでいるのが恐ろしすぎるんですよ。

あっ、なんか不幸な流れになる可能性ある?
花魁ちゃん、この幕府内部で起きている蝦夷地を巡る話に一枚噛むのはなかなかリスキーすぎるって。一手ミスると消されるぞ……。

蔦重、歌麿を売り出す会を開催。
そもそも蔦重が開催した会にこうやって人が集まるの、蔦重自身のネームバリューはもう十分すぎるほどあるってことだよな。

春町先生、メンタルが面倒すぎる!!
すっげえプライド高いというかなんというか。周囲が屁をテーマに狂歌で楽しんでいる中、文字通り筆を折ってしまいました……。


次回「小生、酒上不埒にて」。
これは恋川春町の御機嫌取り回か。
そしてなんだか春町、皮肉屋として新しい芸風に目覚める気配?