心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

かみのやま温泉一泊旅行・1日目

今回の温泉旅行は、山形県かみのやま温泉です。

なかなか立派な駅。
山形駅から電車で15分で到着できる温泉地。これは山形に住んでいる人が普通に羨ましいです。

かみのやま温泉は、上山城址を中心にするようにして東側に駅、南側のメインストリートにはお土産にもオススメな和菓子店など。そして西側に温泉街や武家屋敷が並びます。
さらに各地に小休憩できるようなカフェや共同浴場、足湯が点在。

コンパクトにまとまっており、徒歩で散策するのにちょうど良い街並み。
宿のチェックイン時間まで、行ったり来たりしながら満喫してきました。

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到着したのは11:25。
前日からここのチャーシューメンを食べようと思っていた「味処 清来軒」。食べログなどでは「清来軒そばや」になっており、そもそも蕎麦メインだったのかな?
メニューにもしっかりそばは並んでいますが、先にいたお客さんも後から来たお客さんも全員ラーメンでした。

山形でもありますし、いわゆる「蕎麦屋のラーメン」的なものを想像していたのですが……。
予想に反して動物系の感じるスープ。しかも鶏ではなく豚っぽいニュアンスのダシのように感じます。
それ故にスープには独特のクセはありますが、そこにキレのある醤油が上手く噛み合っているような味。
強い味わいというわけではないが、スープや醤油によって想起されるのは「太い味わい」という言葉でした。
チャーシューも肉厚でありながら柔らかく、それでいて脂身がメインでもない。これはチャーシューメンにして正解でした。

腹ごしらえのあとは少し歩いて、春雨庵へ。


紫衣事件の際、幕府に抗議したことで流罪となった沢庵宗彭は、上山の地へ流されることになります。
当時の上山藩主・土岐頼行は沢庵を厚遇し、草庵を寄進。それがこの春雨庵です。
家光によって許され江戸に戻った沢庵ですが、江戸で過ごす中でも折に触れて春雨庵での暮らしを語っていたといいます。
温泉街からも少し外れた場所にあるため、すごく静かなスポットでした。


次は武家屋敷に行こう……と移動中、足湯を発見。ここは「新湯の足湯」ですね。
かみのやま温泉には全部で足湯が5ヶ所あり、そのうちの一つはやや離れた場所にありますが他の4つは全然散策の圏内。当然ながら無料なので、見つけたらとりあえず少し足を浸して休んでいきますよ。
温度はやや熱めでシャキッとします。


はてさて武家屋敷。これが存外良くてですね……。
4軒並んでいるんですが、そのうち2軒は現在も子孫の方が暮らしているらしく外観のみ。もう一つの1軒も上山市で管理・運用のため基本的に見られず。
中まで見学できるのは三輪家の武家屋敷のみでしたが、想像していたより広く説明書きも随所にあったので、かなり楽しめました。ちょっと座ってまったりするのもまた良かった。こういう家、やっぱり好きなんだよなあ。



こちらは「湯町の足湯」。どうやらかみのやま温泉発祥の地だそうで。
鶴が足を浸して羽を休めているところを見たことで、そこに温泉が沸いていることに気が付いたとのこと。
ここも熱めですね。というか基本源泉かけ流しっぽいので熱いぜ。



この日は上山城址は休館日。
見るのは翌日にすることにして、その脇を通り抜けつつ再びかみのやま温泉駅の方へ戻ります。
カフェスペースがあり店内飲食も可能だというケーキ屋さん「十五屋 本店」で面白いチーズケーキを食べながら、チェックイン時間まで少し休憩。
この青いケーキ、その名も「星屑ノ夜空」。うーん、女子力。
上半分はソーダ味のゼリー、下半分がレアチーズケーキという珍しい構成。ですがどちらにも味わいに酸味のエッセンスがあるため、これが意外にも相性が良くて美味しい。見た目にも美しい。

まったり過ごして、いよいよチェックイン。


温泉街あるあるの歓迎の門のやつを通過して向かうのは「はたや旅館」。家族経営っぽいお宿みたいです。


貸し切りの温泉は狭いですが、ゴリゴリの実戦派。温泉成分の結晶化がすごいです。

夜ご飯は刺身や天ぷらの定番も揃えつつ、煮物やお浸しなど家庭的な味も並んでいて好みの献立。

芋煮っぽい感じの椀物は、筍や厚揚げなども入っていてボリューミーでした。

6畳ほどのコンパクトなお部屋ですが、一人で過ごすにはこれでもちょうどいい。何より2食付き12000円は今のご時世ではありがたすぎるお値段です。
ちょっと民宿のようなほっこり感もある昔ながらの宿で、夜は更けていきます……(といいつつ、旅行先だとすぐ眠くなっちゃって早めに布団に入っちゃうんだけどね)。