ブログお休み期間中に行ったお店のうちの一つが、無化調ラーメンの「中華そばHIKAEME」さん。
その店名の通り、色々と「控えめ」ですが、一方でこだわりを感じるそのラーメンはかなり美味しい一杯。

今回は背脂節中華そばをチョイス。
複数の節を使ったスープに、ほんのりとパンチを与える背脂のマリアージュです。
スポンサーリンク
一口飲むとスープはやや薄味に感じる塩気。
これは無化調ラーメンの逃れられぬカルマかもしれません。旨み調味料によるブーストを使わないので、単純な「味の濃さ」という指標においては薄味になるか、あるいは旨み調味料に頼らない代わりに塩・醤油などに頼るので濃いめに感じるかの二択になりがち(個人の経験です)。
今回の「HIKAEME」さんは、そんな塩気は薄め。再度書きますが名は体を表すといった感じ。
ただしそのスープの満足度は高いです。塩分的には薄いけど、こだわり抜かれた素材から作られた旨みたっぷりのスープは「味はやや薄いが、旨みが濃い」といった仕上がり。
むしろこの手のスープ、食べ進める中でどんどん美味しく感じていくんですね。始まりが優しいので、食べていて最後まで疲れたり飽きたりしません。
麺は細麺、太麺の2種類から選べます。最近はどうしても細麺が基本選択になってしまっているので、ここは細麺をチョイス。太麺は味噌ラーメンとか、強い味のラーメンを食べるときくらいでしょうかね。
この細麺も優しいスープによく合います。
具材は大きめのチャーシューに、食べやすいサイズ感のメンマ、そしてネギ。
ネギは輪切りではなく細長にカットされています。一見主張が強すぎるように見えるけど、かなり細めになっていることもありむしろちょうどいいアクセントといった具合。
総合的に「毎日食べられるラーメン」を地で行くようなラーメンかなと。
立地も飲み屋街の一角であり、〆の一杯的な需要も見越しているのかもしれません。あっさりしていてスルスル食べられるけど、その味わいは深くて満足度も高い。食べ疲れしないので、日常的にふわっと食べたくなるような味でした。
パンチの効いたラーメンが食べたい人にはやや物足りないかもしれませんが、滋味深い味わいは繰り返し食べたくなるそれですね。
ちなみにお店の感じもなかなか「控えめ」。
カウンター5〜6席くらいのみの小さなお店で、店主さんが1人で切り盛り。
それどころかお店が別の居酒屋さんへの通路に位置しているような形になっているので、ラーメンを食べている背後を、奥にある居酒屋さんのお客さんが通り抜けていきますよ。