さて、第3回。
個人的な感覚では、面白い大河ドラマは1話の45分があっという間に終わります。今年の1話・2話に関してはその感触があるので、このままいけるなら期待大なのです。
前回の平賀源内の協力を得て完成させた『吉原細見』に手応えを感じたのか、今回は続けて『一目千本』の作成に取り掛かる蔦重。
予告では駿河屋さんがそれに対して相当キレていましたが、果たしてどうなるか。
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新作の『吉原細見』。
その最後には、蔦屋重三郎の名前が刻まれていました。割と各女郎屋の大将たちにも好評の中身です。
吉原のために動いた蔦重だが、その勝手な行動が駿河屋を激怒させた!!……のはいいんだけど、なんで吉原のため、結果的には駿河屋さんにも益のあることなのにここまでブチ切れるのかねえ……。
「俺に断りを入れなかったから」が理由だとするとなかなか小さい人間なような。あなたに平賀源内に序をお願いしたり、全ての女郎屋の最新の情報を集めることができたんですか?感はありますね。
一方で平賀源内、田沼意次に『吉原細見』を献上。
田沼意次との約束通り、蔦重は自分で吉原を良くしようというアクションを取ったわけですな。
結局『吉原細見』では吉原に人を呼べない!
平賀源内の序だから読みたいのであって、それを読んで吉原に行きたいとはならない……ということですか。まあありそうな話です。
興味があるのは「平賀源内の序」ってことね。
うーむ、今回はなかなかに幕府内の政治闘争が濃いめかな?
田沼意次がめちゃくちゃ面倒な中で立ち回ってますね。とはいえ、上手いこと自分の邪魔になりそうな者を中央から遠ざけていきます。
短めの時間でしっかり描いてくるの、なかなか上手いなあ。
そこからの女郎屋で蔓延する病の話に繋がるの、シンプルにビジュアル的にショッキングです。やっぱり梅毒かね、これは……。
蔦重が客も増えない吉原を「どうにかする」と言いますが、果たしてその方法とは。
蔦重、花の井にアクセスして長谷川平蔵に金の工面を要求させる!
でっち上げた企画で「金を巻き上げる」ってはっきりナレーションが言ってて笑っちゃった。
そのでっち上げた企画が「積んだ金で本の中の表紙が決まる」みたいなシステムなので、吉原中の花魁に声掛けすることで、既成事実を作った状態で話を上に挙げる蔦重である。
結局こうなると駿河屋だけが蔦屋重三郎に反対してますね。なんでなの、これ?
駿河屋に勘当されちゃう蔦重だけど「親父様の機嫌より吉原の方が大事だろ」の蔦重はカッコいい。
絵師さん曰く「120人は直接人で描き分けると本として面白くない」とのこと。
ということで、花に見立てて描き分けることを思い付きました。
ガッツリ版画工房に入って内容にも介入。
製本作業は女郎屋さんの皆さんの協力を得て、遂に『一目千本』が関係です。
やっぱりこの人、めちゃくちゃ人望の能力エグいわね……。
「色んな人の協力を得て、本という一つの作品を作ること」が楽しいんだろうな。
「吉原の馴染みにならないともらえない」本というブランド構築。
吉原の色んな店にサンプル品を置いてもらい、常連を増やすための導線を作ります。
こういう本を作る過程だけじゃなくて、そのブランディングも今年のテーマですしね。この辺面白いな。
ここで駿河屋の真の心が分かります。
蔦屋重三郎という人間の才能や能力を見込み、将来自分の跡を継がせることすら考えている。だからこそ本作りに入れ込むことを許せなかった……と。
出来上がった『一目千本』を読んだら、さすがの駿河屋もその才能を認めざるを得ないか。
今回の『一目千本』の内容もさることながら、ブランディングとの組み合わせは成功。
遂に吉原に賑わいが戻ってきたぞ!
さらに駿河屋の親父様も許してくれて、ハッピーハッピーです。
一方でしれっと長谷川平蔵が破産してるっていう。
一方で鱗形屋孫兵衛、自分よりも活躍し始めている蔦屋重三郎に対してじわりと暗い感情を持ち始めます。
さらに一方で幕府内部では、将軍家の未来を巡る更なる波乱が。田安家では「何か」が起きてしまいました……。
次回「『雛形若菜』の甘い罠」。
この雛形若菜、正式名称は『雛形若菜の初模様』だそうで。
初模様はお正月に着る着物の柄のことで、吉原の花魁が初模様を着た姿を多数描いたもの。調べてみたところ、今でいうファッション誌のような意味合いもあったようです。
これがどうやって、蔦重にとっての「甘い罠」となるのか……。
