心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

べらぼう 第2回「吉原細見『嗚呼御江戸』」感想

第1回はなかなか好評だった様子の「べらぼう」です。

なんだかんだでキャラクターが分かりやすいってのは大きいような気もしますね。
主人公の蔦屋重三郎は明るく正義感に溢れ、人に好かれるような王道の主人公タイプ。なんというか、安心して観ていられる感じはありますね。
正直、昨年の紫式部はこれとは真逆に近いキャラクター性だったと思います。やや内向的でネガティヴで……みたいな。
その辺でハマり切れない人、意外といたんじゃないかなっていう。

華やかな宮中の光と闇を描きつつ(言い方は悪いけど)陰鬱なキャラクターの主人公だった紫式部
一方で今年は吉原という光と闇は一緒……どころかその残酷さは平安時代の宮中より上な世界が舞台ではあるけど、主人公が光属性なのは大きいと思います。
思い返すと「光る君へ」という作品、割と陰鬱な空気感が漂っている場面の方が多かった気がしますね。それは「大河らしい重厚さ」とはまた異なるものだったような気もいたします。

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結局今の吉原を変えられる戦力になるのは自分だけ。
ここで絶望せず、自分の力でできることとして『吉原細見』に手を加えることを思いつく蔦重である。
このアクティブさと心の折れなさよね。

長谷川平蔵、これこのまましばらく駿河屋のカモになり続けるのか……?
「紙花」でいいのかな?現代の価格で1枚2万円のチップをばら撒く平蔵。
この場で受け取った人たちは、これを別の場所で換金したりできるんですかね?

歯磨き粉、江戸時代にもあったんですねえ。
当時の平賀源内は一種のコピーライターみたいなことをやっていたんですな。
「平賀源内が序を書いた吉原細見」ってだけでネームバリューの力が強いわけね。

「平賀源内に会わせてやる代わりに、吉原連れて行ってよ」
という条件を出す貧家銭内さん。もうどう考えてもこの人が平賀源内その人じゃないですか。話をしている内容のレベルが高い!

田沼意次の経済政策。
それは現在複数種が流通している銭を、一種類の銀貨に統一したい。その銀貨を作るために大量の銀を必要としている……と。
平賀源内もその田沼意次の経済政策に賛同している人間ってことかな。

というか平賀源内キレキレですなあ。
実際に吉原で遊びながら、明らかに「序」を書くための取材をしていますね。

男色の平賀源内に襲われそうになる蔦重!!
この辺の話をスッと当たり前のように入れてくるの、かえって良い感じですね。
最近はいかにも「多様性やポリコレに配慮しています」っていう差し込み方が目立つ中で、男色を別に隠すようなことでもなく一般的な話として描く。

平賀源内の思い出の遊女、瀬川菊之丞……かと思いきや、この源内の言っていた2代目菊之丞は江戸の女形役者だったそうで。

蔦屋重三郎、やっぱりなんだかんだで慕われているよね。花の井とまた蔦重同様に、今の吉原を変えたいと思っていた。
ちなみに今回代わりに瀬川を名乗った花の井さん、実際に5代目瀬川だったようです。

ともあれ平賀源内に書いてもらうことに成功!
続けてやるべきことは、古くなった内容を新しく書き直す。
吉原細見』の内容アップデート、蔦重がごまかしながら情報収集してやらないといけないのがよく分からんよなあ。ここを最新にしないと自分たちの店にも不利益だと思うんだけど……。

うーむ、なんだか将軍家の方も対立が。
田沼意次も大変ですねえ……。頭の固いお爺さんが上司にいるとなかなか動きが取れないよね。

とりあえずしれっとニュー『吉原細見』が完成だ。
今回の大河、一話の中で一つの話がキチッと終わる造りなんですかね。今回は「吉原細見のために平賀源内の協力を求め、成功して無事に本が完成する」という分かりやすい導線の中で花の井との友情とかも描かれ……という具合。
このスタイルは途中で視聴を断念した「どうする家康」と同じですが、あちらのように前後のエピソード間で今のところ分断はなさそうで一安心。
やっぱり昨年に比べて、単純に観やすい構造の作品という感触です。


次回「千客万来『一目千本』」。
予告の感じだと、この後も本を作ろうとして駿河屋の親父さんに怒られるという展開でしょうか。
これから様々な出版物に関わることになる蔦屋重三郎。色々な作家や絵師との交流がどんどん描かれていくのかな。