今年の大河ドラマの舞台は江戸中期〜後期あたり。
主人公となる蔦屋重三郎は、葛飾北斎や東洲斎写楽、曲亭馬琴など錚々たるアーティスト達の作品刊行に携わった、当時の文化浸透に大きく活躍した版元です。今でいう出版社のようなお仕事ですかね。
「TSUTAYA」という名前の由来となったのも、今回主役の蔦屋重三郎です。
時代がバリバリの江戸時代。
鎌倉や戦国と違って「戦なき世」であり、尚且つ主人公は武士階級でもない。
なんというか、大河ドラマというよりも別枠のNHK時代劇みたいな気配がすごいんですよね。あまりにも作風が軽いノリが続くような場合、視聴意欲が低下していく可能性もあるんですが……果たして今年はどうなるか。「光る君へ」同様、政治パートの話も間に挟まっていくのかな。
とにかく観ていきましょう。
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物語は……これは明和の大火でしょうか。炎上する江戸・吉原からスタートです。
しかしオープニングからいきなりクライマックスですね、今年。
そして明和の大火、発端は放火だったのか。知りませんでした。
時の将軍は徳川家治です。
やはり平和な時代となったが故に、人々は自身の欲望に忠実に生きる時代。
そんな平和ゆえの欲望渦巻く時代に、江戸のメディア王となる男・蔦屋重三郎の物語。
吉原が舞台になるだけあって、女性陣のキャストが強い!
オープニング曲もいい感じですね。好きな感じです。
あっという間に火事から1年半経過。
あとこれ、綾瀬はるかさんはお稲荷さんの役なの?スマホ持っていたりして、なかなか攻めた演出だなあ。
この説明聞くと、実際には吉原って遊び場でありつつも、中に暮らす人達にとってはある種の牢獄だったのかもなあと思います。明らかに「出られないようにしている」と思うんですよね、これ。
地形的にもそういう気配は感じます。ある意味では差別された区画でもあったような気がする。以前そのような話をどこかで読んだような気がしますが……。
蔦重はこの吉原で、貸本屋さんをしていました。茶屋のお手伝いの間の副業ですかね。
この副業が、将来の蔦屋重三郎に繋がっていくわけですか。
吉原の中でもさらに格差社会というのがなかなか悲惨というか。
この辺を綺麗に済まさず、ちゃんと描いているあたり今年の大河はなかなか。
昨年の大河もそうですが、今年も吉原が舞台ってことで着物なんかが相当綺麗ですね。
花魁の歩行法、なんか能とかそういうのと関連性はあるんですかね。
今で言うと銀座の高級クラブみたいな感じなんですかね、花魁。
ここでのちの鬼平登場ですか。
まだまだ若造の鬼平くん、金持ちで世間知らずのボンボンとしてカモにされそうになっていますよ!
本当にここから鬼の平蔵になるんかこれ……?
放火が重罪なのは今も昔も違わないのね。そりゃそうですが。
あれ……朝顔姉さんあっという間他界。やはり、もうご飯が食べられないくらい衰弱していたか。自分より若い子達のことを優先するくらいの優しさが不幸にも仇になってしまった、悲しい人です。
「服を剥ぎ取って売る」までは一応分かるけど、そもそもの亡くなった女郎がそのまま捨てられる世界というのが過酷過ぎるよ、吉原……。
蔦重が本の世界に出会ったのは朝顔さんの影響でしたか。
女郎は口減らしで吉原に送り込まれる。ちゃんと吉原という場所の闇の部分が強めに放り込まれるなあ、今年……。
女郎屋の経営者集会の様子を見るに、この人達は女郎を人としては見ていないわけですね。
無許可風俗街への警動(パトロール)を願い出るも、門前払い。
ということで、その辺であった胡散臭い兄ちゃんのアドバイスで田沼意次に会いに行くぞ。
しかしここの安田顕、絶妙に胡散臭くて笑いますね。ハマり役過ぎる……。
上手いこと繋がって、田沼意次へ直接警動をお願いすることまで辿り着く蔦屋重三郎。
「吉原のために国益は損なうことはできない」。
うむ。見えているものの視点が違いすぎますね。
「お前は何かしているのか?客を呼ぶ工夫を?」
田沼意次のカリスマ力よ。
変えたいならこっちに縋る前に、てめえで出来ること考えて全部やってみろや!ってことですね。
というか蔦屋重三郎、このレベルで吉原上層部から厄介者判定受けてもクビにならないというか「出てけ!二度と入ってくんな!」みたいにならないのが逆にすげえな。
3日間の監禁生活の中で、吉原を盛り上げる手段を思い付いた蔦重。それは……吉原細見だ。
次回「吉原細見『嗚呼御江戸』」。
この吉原細見、今でいう案内パンフレットみたいなものみたいですね。これを「面白い読み物」にすることで、吉原を盛り上げるわけですか。
江戸幕府内部の政治バトルもあり、物語の構造は意外と「光る君へ」と同じような感じで観れるかも。
1話目の感じは思った以上に良かったですね。
吉原の闇の部分、思っていたよりもヘビーに描写していました。
こういう方向で重厚さを出してくるのも、これはこれでありですね。
