道長はライバルとの戦いがずっと続きますね。伊周や一条天皇とのパワーバランス闘争が終わったと思ったら(まあ一条天皇の方は途中から道長に意見しなくなっていた気はしますが)、次は三条天皇が道長に反発する。
一方その道長は体調に異変が。
そして今回、予告の限りだと藤式部はいよいよ「雲隠」の巻を執筆するようです。「執筆」と呼ぶのかは難しいところですが。
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明子、ブチ切れた直後に気を失う。
まあ顕信は顕信で、行動が衝動的すぎますね。蔵人頭をキャンセルされたから即出家はなんとも。この時の顕信くんは年齢はどのくらいだったんでしょうかね。
ちなみにWikipediaを見ると、道長が顕信の蔵人頭就任を辞退したのはそれ以前にとある一件があったことが原因であることが示唆されていたりします。亡くなってなお、その息子たちがバチバチやり合う道長と伊周である。詳しくはWikipediaの方をご覧くださいね。
なんかなあ……顕信もちょっと不憫というか。ここまでのドラマを観ていると、顕信は明らかに「明子の道具」の部分が強いですからね。
朝廷内で出世することだけが正解だと、明子に刷り込まれて育ってきた感じがありますからね……。
さて、三条天皇が暴走し始めました。
二人の皇后の立后の儀を同日にぶつけることで公卿達の心を試す道長。結果公卿の大多数は、道長の方に付きました。
うーむ、実資さんが三条天皇に籠絡されつつあるのか……?
妍子様、なんというか根本的に人間的に問題があるんだよなあ。
三条天皇が道長の力の磁場から逃れる目的で妍子様の
ところに足を運ばないのはもちろんですが、それ以前という感じもあります。あんなに遊んでばかりいるのが皇后ってのがまずよろしくないような気が。
藤式部にそんな状況をなんとかする方法を相談するも、まあ『源氏物語』で突破できない場合手段が用意できませんね。
そして道長、突然の頭痛!これはなんの病の兆候なのか。
病に倒れた道長。というかこうやって烏帽子がない状態の道長、初めて見る……?
この辺前振りしっかり効いてますね。「石は投げつけられただけで祟りがあるらしいぞ」という三条天皇の言葉がそのまま現実になってるの、なかなか。
道長が倒れたのを機に怪文書が出回るという。
清少納言が「道長は長くは保たない」と言っていたけど、これまた予測が外れて道長は体調崩しつつもここからまだまだ生きるっていうね。
賢子、物語を書かなくなった母を見て何かを感じ取っている様子。
藤式部の方はどういう心境なんでしょうね、これは。もう自分のやるべきことはなくなった的な感じなのか。
ドラマも終盤。なんだか道長も藤式部も、その人生の終盤というムードを出しつつありますね。
時間差で道長が倒れたことが藤式部にも伝えられ、そのまま道長に会いに来ました。
意識は回復したけど、柱にもたれかかってぐったりしているのがやっとって感じですね、道長。
「誰のことも信じられぬ。己のことも」
道長に「私との約束は忘れていい」という藤式部ですが、そりゃそこは断るよね。
このドラマの道長、どう考えてもその約束を果たすことが生きる理由だから……。
そして藤式部、やはり自分のやるべきことは全て終わったと思っているから虚無っぽかったんですね。
一度筆を置いた藤式部。
死に瀕した道長との交流の果て、光源氏亡き後の物語を書き始めました。
というか予告の「雲隠」の部分どこいった、これ。
次回「輝きののちに」。
道長、歴史的にはここからかなり剛腕を発揮して三条天皇を退位に追い込むことになります。
タイトルの「輝きののち」というのがちょっと不穏というか。道長、ついに光を失ってしまうのか、それとも。