オープンしたのは実に10年以上前のお店ですが、いつ通っても店の前には行列ができているか、そうでなくても店内は満席……という感じでずっと食べそびれていたのが「中華そば 一休」さん。
仙台サンプラザのすぐそば、さらに仙台駅から球場までの通り道にあるという好立地も重なり、未だにかなりの人気店だと思います。
先日前を通った際、夜の営業時間開店直後というタイミングも重なり奇跡的に空いていたので迷わず暖簾をくぐり、中華そばを大盛りで注文です。
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スープでまず感じるのは、動物系の旨み。それを下支えしているのが魚介系という印象。
あっさりしていますが深みのあるスープです。意外とオイリーでもあり、そのおかげが温度が下がらずに熱々のまま楽しめる。
喉を通り過ぎた後の後味が非常にすっきりしていて、スッと口の中から消える。個人的にはこの部分を、ちょっと物足りなさとして解釈してしまいました。
ウイスキー的にいうとフィニッシュが短い感じか。日常的に食べるラーメンならばこのスッキリ感は良さそうです。
麺は低加水系のパツパツ細麺。
かなり細めですがしっかり存在感があり、噛んだ際の歯切れの良さは気持ちがいいです。個人的にはこの系統の麺の中では、トップクラスに好きなタイプかもしれません。
食べ進めていても伸びてくるような感じもなく、ラストまで気持ちよく食べられる細麺。
具材はネギ・メンマ・チャーシューのシンプルなものですが、メンマは柔らかく、チャーシューもこれまた脂身タイプではないのに柔らかく、一つ一つが丁寧に仕込まれているように思います。
ネギも店主さんが包丁でカットしていましたよ。
塩分的な意味での味の濃さは、むしろ「ちょっと味が薄いかな?」と思うくらいのバランス。だけど出汁や具材の旨みがあるから、それを感じさせません。
安易な味の濃さがないので、食べていて疲れないタイプ。
総合すると「毎日食べても飽きない中華そば」ってこういうやつかなあと思いました。もし近所に住んでたらちょいちょい通っちゃうね……。
レモンスライスがたっぷり乗った「レモン中華そば」や、今回食べたのとは一転して背脂の浮かぶ「燕三条系」もあったりと、実はメニューは豊富で遊び心もありますね。
次に行くときは燕三条系かなあ。レビューを見ていると、こちらもかなりの人気メニューみたいです。