心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

行きつけのバー、出会いと別れ

先日月一で行っている感じのホテルバーで、いつものようにウイスキーを飲みながらいつものマスターと色々ウイスキー談義に花を咲かせていたわけですが。

そうやってワイルドターキー12年やオクトモアの話で盛り上がり、お会計も済ませた帰り際。
「このタイミングでなんですが、私来月一杯で終わりで……」と伝えられて。
はじめに行ったのは昨年の9月末。半年とちょっとの出会いと別れがここにある。

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ホテルバーなのでお店そのものがなくなるわけではないですが、マスターが変わるとなると実質別のお店になる感は少なからずある。
何より今のマスター、ホテルバーというオーセンティックなお店でありながらかなりフランク。ウイスキーについての深い話もできるかと思えば、マンガの話もできたりします。
そのある種のミスマッチ感というか、キチッとした空間でありながらも気さくに話ができるというところが非常に素敵な方だったので結構残念。
引き続き違うマスターになっても利用させていただく予定だけど、今のマスターだから生み出されている他のバーでは感じにくい不思議な心地よさみたいなものはなくなるでしょうね。

今回飲んだのはワイルドターキー12年、アードベッグ・ウーガダール、そして新ボトルになったグレンモーレンジ10年。
ターキー12年は50.5度という高いアルコール度数を感じさせない飲みやすさ。ガツンと来るターキーのそれはしっかり楽しめつつとっつきやすい印象。ただアルコール自体は強いので飲み方注意。
ウーガダールはスモーキー系ウイスキーの有名どころであるアードベッグのちょっと変わり種。シェリー樽熟成原酒も加わっており、スモーキー&フルーティーで贅沢な一杯。ロックで飲むと、氷が溶けるに従って加水され色々な表情が出てきて楽しい。
グレンモーレンジは最後にハイボールでいただきました。マスター的には「リニューアル前の方が好みでしたね……」とのことだったんだけど、飲んでみて納得。尖ったアルコール感が目立ち、一方でグレンモーレンジの持つ柑橘系を思わせる華やかさが弱まってしまった気がする。「使うモルトの比率とかが変わったんでしょうかね〜」なんてマスターは言っていたけど、全てはグレンモーレンジ蒸留所しか知らないという。そもそもどこの蒸留所も、基本的には「味は変わってない」と言い張るのがボトルリニューアル時のお約束。

はてさて、なんとか来月終わりまでにはもう一度お会いしておきたい。
4月はうちの職場、仕事もだいぶ忙しいらしく、今の予定ではほぼ毎日ちょっとずつ残業になるようなスケジュールらしいし。果たして会えるでしょうかね……最後にマスターの話を聞きながらオクトモアを飲んでおきたいんだ。