先日、トヨタの社長がワクチンを打たず、それどころか「ワクチンは人口削減のための遅効性の毒だ」と発言した……。
という内容の、デマのブログ記事が出たようで。
そんなデマ記事のリンクなんて貼りたくないし、それどころか貼る事が拡散に繋がる可能性もあるのでそれはやめて（とか思ってたらすでに削除されてるらしい）、代わりにトヨタの公式ニュースサイトの方の記事を。
昨年の記事ではあるけど、むしろトヨタとしてはワクチン推進してるんですよね。
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情報リテラシーの低い人ホイホイ
自分はTwitterではじめてこれを見かけた時、すぐに当該ブログに飛ぶ前にそれについて言及している人の意見をザッと見て回ったわけです。それこそトレンド入りしてたし。
自分の場合まず「本当にトヨタほどの大企業の社長が、そんな陰謀論みたいなこと公の場で言うか？」と疑問に思ったわけです。それで調べてたらまあ色々と胡散臭い情報が出てくる出てくる。そもそもその日にトヨタの記者会見が行われていない、記事の書かれたサイトは数年間放置されてたところに突然今回の記事、何よりサイトのアドレスが「yahoo」ではなく「yqhoo」だとか。
もちろん「この記事デマですね」という意見がデマの可能性があるわけだけど、複数人が上に挙げたような根拠付きで「デマ記事だ」と言っている状況。信憑性を考えると、記事自体がウソと判断しました。
あらゆることを鵜呑みにせず、まずは疑問を持つ。その上で調べて考える。自分に情報そのものを精査する力がないなら、精査できる人の意見を読んでみる。
ネットの情報は上手く使わないといけなくて、さらに自分にかかっているバイアスをできる限り客観視する必要がある。この記事なんて反ワクの人、嬉々として飛びついて「ほら見たことか！」って具合に拡散しそうな内容みたいだし。反ワクからしたらめちゃくちゃ都合のいい記事だよなあ……。
ネット情報が玉石混交ってのがよく分かった事件だった感じ。
ワクチン反対論者という強すぎるバイアスを抱えている人の中には、ここまで情報の正確性が低いニュースですら事実だと信じる人がいる。それこそその精神状態は、カルト宗教にハマって抜け出せなくなった人に近いと思う。
「記者会見はなかった」を「記者会見の動画は削除されたんだ」と変換したりする。
少しトリッキーなものだと「このトヨタ社長が発言したというのはデマだが、その発言の内容とされることは事実なんだよなあ」という形で強引に反ワクチン思想の強化につなぐパターン。これは問題点が理解できていなくて、ワクチンの効果の話ではなく言ってもいないことを言ったことにされているトヨタ社長というところが問題なんだけど。
「デマなら何故トヨタ側が否定するアクション起こさないんだ？」というのは自分も思うが、だからといって「トヨタが否定しない＝デマではない」に直結している人もそこそこいるのがまたなんとも。単純にトヨタが相手にもしてないだけの可能性あるよな……。
記事書いた人はもう少しリスクも考えた方がいいと思うよ
書いた人の目的は分かりやすくて、反ワクチンの人がその考えを広げようとしたってところか。深読みすると「頭のおかしい反ワクチン派を騙るワクチン推進過激派による工作」の可能性もある。まあこの2択か。
人は危険や恐怖を煽られると影響を受けやすいので、「人口削減が目的」とか「遅効性の毒」とかの強い言葉を並べるのも効果的ですね。
ただトヨタみたいな大企業を利用したのが浅慮と言いますか。これでトヨタの業績や株価などにマイナスの影響が出たらトヨタ側も動き出し、情報開示で書いた人が特定され、最悪裁判が始まったりして社会的に終了するんですけど。なんかあれだな、全然違うはずなんだけど柚葉氏のゆっくり商標登録事件思い出すなこれ。
というか、既にトヨタには多少のマイナスイメージという影響は出ていると思うんですけどね。
別にワクチン打つのも打たないのも、最終的には個人の選択。ただしその個人の考えを、今回みたいに悪質なデマ書いてまで広げようとするのは違うよねという。
特にワクチン反対派に多い気がするんだけど、なんであの人たちは妙にその考えを布教したり、ワクチンを打った人に対してマウント取りにくるんでしょうか。この辺の思考回路は本当に謎。
本当にワクチンを打つことで寿命縮むとして、打ってないあなたたちだけは正しい人類として生き残り選別されるんだからそれでいいんじゃないの、そうやって勝ち組としてどうぞ勝手に生きてくださいねって思うんだよね。そもそもワクチン打った人が人口削減計画の元バタバタ亡くなったとしても、ワクチン打ってない人には影響ないんだから別にいいじゃんっていう。
