心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

あーあ、最低賃金上げちゃったよ……

さて、タイトルの通り最低賃金が上がりました。引き上げ額の目安は31円で、過去最大の上がり幅だとかなんとか。

まあ最低賃金が上がるのはいいことなんだよね。ただし色々な準備が済んだ上での話。
このブログでは何度か書いてきたけど、賃金を支払う側のことを考慮していなかったり103万円の壁について修正がされずに、ただ賃金“だけ”上げると、社会は緩やかに崩壊するんだな。

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正直「最低賃金上がるぞやったー!」みたいな人、もう少し多角的に物事を考えた方がいい。支払う側の負担が増えるんだから、冷たい話だけど仕事できない奴からクビになっていくよ、これ。

最低賃金を上げるなら、並行して経済が好転しないといけない……というか、本来経済が好転することで企業側に余裕ができ、結果賃金を多く支払えるようになるという順番のはず。
ウクライナ問題の影響もあるけど、いろんなものの物価が上がってるのはそれだけ企業側も厳しいってことなんですよね。下手すりゃ中小企業は雇う人数減らすどころか会社自体が潰れるわけで、そうなったら賃金上がるも何も失業者がドカンと増えるんですがそれは。

最低賃金上げる前にやらないといけない、なんというか仕込みのようなものが本来たくさんあるんだよね。国の命令で最低賃金を「上げないといけない」となると、それに従えないくらい体力の低い企業は終了します。そうやって企業自体が減ると、それだけ社会そのものが回らなくなっていくんだけど……。
雇う側の体力を付けるような政策を並行して行うことで、初めて正しい形での最低賃金が上がるわけ。最低賃金だけが上がっても、失業者が増え、時給で働く人は労働時間を短くされるだけですよ。
そして企業自体が減っていくゾーンまで達した場合、例えば製造業ならさらに物価上がる可能性あるんだよなあ。作る企業減るんだから。