心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

ジャパニーズクラフトジン「ROKU <六>」をテイスティング

東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2022において、ジャパニーズジン部門でベストオブベストを受賞したのは……。

個人的にはかなり意外な結果で、今ではどこでも手に入るくらい一般化したサントリーさんのクラフトジン「ROKU<六>」だったんですよね。

こうまで普通に手に入る物だと、逆に買わない物でして。
それが今回最高賞を受賞したということで、ミニボトルの場合は値段もお手頃だし買ってきて飲んでみました。

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ジュニパーベリーを中心とした、一般的なジンにも使われるコリアンダーやシナモンなどのボタニカルはしっかり使いつつ、本商品ならではの6つのボタニカル。
それが桜の花・柚子皮・煎茶・山椒・桜の葉・玉露という日本らしさ全開のボタニカル。この6つがそのまま「ROKU<六>」という名前の理由でしょう。

アロマ

しっかりジュニパーベリーも感じさせつつ、柚子皮由来の柑橘系爽やかさが目立つ香り立ち。追うように穏やかに緑茶っぽい香り。桜は意識すればなんとなく感じなくもないけど、山椒になると流石にちょっと分からない……かな。でも味でいう隠し味的に必要なんだろうな、という気配はする。
アルコールの刺激感はそれなりに感じるけど、それ以上に豊かなアロマがあるので気にならない。
ソーダで割ると柑橘系の香りが伸びます。

フレーバー

こちらは穏やかなジュニパーベリーを感じさせつつ、ジンとしては相当飲みやすい仕上がり。人によっては物足りないでしょうね。
悪く言うと味に特別な個性は感じないが、その飲みやすさを活かせば割って飲めば食事にも合わせやすそうで、何より「香りを楽しむジン」として解釈しました。

総評

これは……正直言って、単純に美味いですね。今まで特別な理由もなく、なんとなく飲まないでいたことをちょっと後悔する程度には美味しい。
和のボタニカルを使用したことによる魅力的な香りに、飲みやすさを追求しつつジンらしさはしっかり感じる味わい。
個性はありつつも、その個性が上品なために様々なカクテルにも普通に使えそう。
実際飲んでみて「ああ、これは賞取るわ」と素直に思いました。日本人なら好きだよ、これは。