心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

Twitterと選挙

多少気持ちも落ち着いたので、書くだけ書きます。
はじめは書くのをやめとこうと思ったものの、表題の通りTwitterを眺めてると居た堪れないというか。さすがに亡くなられた安倍元総理のことを蔑ろにしすぎでしょ、Twitterという世界。

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匿名の異常な攻撃性

安倍氏が亡くなられてから数日間のTwitterは、少なくとも自分が好きな見る限りでは人間の残虐性が剥き出しという感じで大変気持ちが悪い。自分の感情も混じってしまうが、これに関しては吐き出しておきたいのでかきます。当ブログは「心の雑草」ですしね。
安倍晋三国葬に反対します」というハッシュタグはそんな残虐性の典型例で、個人でそう思うのは勝手だがわざわざハッシュタグを作り、Twitter上で賛同者を集めようという行動は常軌を逸している。
そもそも亡くなって数日しか経っていない故人を攻撃する人の多いこと多いこと。故人の責任を問う人までいたが、あんな形で命を奪われるような責任ってなんですか?犯人の行為を正当化するのはどうやってもNGでしょう……。

以前読んだ原始仏教系の書籍中に「嫌いな人の幸福を願えるかどうか」というような趣旨の言葉があった。
そこまではできないにしても、喪に服すような気持ちすらないってのは人として大事な何かを失っていませんかね、一部の人。
「匿名」じゃない中にもおかしい人がいまして、具体例を一人挙げるとぜんじろう。個人的には「人ってここまで堕ちることができるんだな」と思わせるツイートしていたので、反面教師というか「絶対にこうはなってはいけない人」のサンプルとして肝に銘じておくと良さそう。少なくとも死者に対して絶対に言ってはいけないことを言っていて、それの言い訳としてコメディという文言を使っているがまず1ミリも面白くないし、ただひたすらに不快なのでコメディでもなんでもない。上手いことも言ってない。

思想の左右問わず制御の外れた人は一定数いて、統一教会の話も出てきたことでその辺がTwitterでおぞましいことになっている。
トレンド見てるだけで精神やられそうになるくらい今のTwitterは地獄なので、しばらく見ないようにします……というのを話の枕として本題。

結局Twitterなんて、極めて狭い世界

ということで、ここからはタイトル通りTwitterと選挙結果の話。
あんなに選挙前から「自民党改憲通ったら基本的人権が削除される!危険!」とか「徴兵されてもいいのか!自民党は終わりにしよう!」とか、まあそんなことに関連したハッシュタグがトレンド入りしまくったりしていたわけですが……。というかまずその改憲内容がデマなんですが、それは置いといて。

そんな反自民党の皆さんの精力的な活動は実らず、結果は自民党が圧勝。改憲に前向きな政党が議席数伸ばしたりする一方、立憲民主党議席数減らしているという。結局Twitterで散々騒がれていた動きとは真逆の結果が選挙で出ていて、バッサリ言わせてもらうとTwitterで騒いでいる方々って世間一般の考え方と乖離しているわけですよ。
参議院議員選挙という「民意」は自民党を選んだわけです。そもそも改憲すべきだという考えの人の方が多いというデータも新聞社等のアンケートで既に出ているわけで、この辺踏まえるとTwitterの実態が見えてくるというか。「改憲に反対する人の方が多いのに、なぜ?」みたいな完全なる嘘書いてる人もいたよね。本当に改憲反対者の方が多いなら自民党勝てないやろ。勝てないにしても、改憲反対の政党の議席数大幅に増えないとおかしいやろ。

要するにTwitter上で発言してる人、日本の有権者の中の一部のさらに一部でしかないってことなんだよな。声デカいだけで実態はすごく少ない。いつもの同じ人が繰り返しツイートしてるだけだし。
連日のように反自民的なトレンドが表示され続けたところで、選挙結果はこれ。むしろTwitterで熱心に発信しまくってるのを見ていた発信してない人が、その狂気に気味悪さを感じて野党から離れたんじゃないかと思ってしまうくらい。
発信しているのは、有権者の一部のTwitter利用者のさらに一部の自民党政権に極端に反発する人。冷静に考えれば、おそらく大多数の人はそんなトレンドを見たところで自分も便乗して同じハッシュタグ付けて発信しようなんて思わないわけでして。

自分がある意味でそうだったけど、情報の鮮度の観点からTwitterをよく見ているような人間からすると「野党側の勢いすげーな」って勘違いするんですよ。れいわ新撰組とか結構な頻度で関連する文言がトレンド入りしていて、Twitterで得る情報を中心に構築するとこういう解釈になる。
「ツイートされていること」だけを見るとそうなってしまうんだけど、実は「わざわざツイートされない意見」が膨大にあって、しかもそっちの方がマジョリティということです。
実際に選挙の結果を見ると、あれはあくまでもTwitterというめちゃ小さい世界での話でしかなかったんだねってのがよく分かるわけです。極端な話発信する人は、現在の政治に不満のある人の中のさらにごく一部。当然だけど大した不満もない人が「不満はないですね」ってわざわざツイートしない。多少不満がある程度の人も、わざわざ熱心にツイートはしない。
ということで一つアドバイス。本気で政治を変えたいと思っているTwitterをメインに活動している方々は、活動する場所を変えるべきです。Twitterで何やったところで影響ないどころか、今回の選挙結果を見る限りではむしろマイナスになってるよ、それ。
個人的な気持ちとしては、こういう政治関係の動きが増えたことでTwitterそのものが絶望的につまらないSNSになっています。もっとどうでもいい面白い話とか読んで楽しみたいんですけどね。「ウインナーを宙に浮かせたまま焼く機械を開発した!」みたいなやつ、動画付きで見かけた時は面白かったなあ。凄えけどこれどこに需要あるの……って感じで。


一番悲しいのは、思想の左右問わずこんな時に安倍氏の死を悼むことができない人の多さですね。日本人ってこんなに冷酷だったのかと思う。せめてお通夜やお葬式の日くらいはさ、思想や立場の違いを超えてお別れしましょうよ、本当に……そういうことを思ってしまうくらい地獄のトレンドだったよ、今週のTwitter
統一教会の名前が出てきたことで自民党支持者を攻撃する人も、半アベ団体が犯人の背後にいるというニュースで逆に野党支持者に攻撃し返している人も、僕から見ると同族ですよ。