今年の大河は、各話のタイトルから色々考えるのが面白いですな。「天が望んだ男」は誰のことなのか……。
先日書いた源頼朝についての記事でも軽く触れたけど、鎌倉幕府の将軍は3代目までで頼朝直系は断絶します。
そういう少し長期的な角度で考えるなら、ある意味では「天が望んだ男」ではないようにも見える。
天下を治めるために必要だったのは源頼朝という個人ではなく、鎌倉幕府というシステム。だとするならば、天が望んだのは……?なんて試聴前に考えたりしたけど、ドラマ的にはどうなりますか。
地味に「望む」ではなく「望んだ」と過去形なのが伏線だったりする?
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ナレーションの時点で「頼朝に死が迫っている」と言われちゃう頼朝。
まあ「頼朝に恨みのある者」なんて数え切れないなんてレベルじゃないくらいいそうだな。
頼朝くんは全てに対して疑心暗鬼状態。北条一族すら信じられなくなってきています。
範頼を焚き付けたのは比企なのは事実なのがなんとも。
頼家に子供が誕生。これが3代将軍・実朝かと思ったら、調べたところ早逝するみたいですね。
しかし比企さんは野心がエグいわ。
遠くから人はやってくるわ赤いものがたっぷり届くわ、赤ちゃんも来るわで頼朝くんの精神が。もはや幻聴すら聴こえる状態です。
しれっと北条時政の流言スキル!結果的に頼朝が比企を警戒する状況作ってて結果オーライっていう。
「永遠のお別れのような……」
「あっ、眠っておりました」
笑うでしょこれは……このタイミングでこれ差し込んでくるんかい!
頼家の正室としてどっちが良いかといえば、そりゃ比企の娘より源氏の血を引く娘だわなあ。頼朝的にも好都合。ここで為朝の名前が出てくるか。
為朝さんめちゃくちゃ背がデカかったみたいですね。
むしろ、頼朝がちょっと景時を信頼しすぎてる気がするんだけど。
つーかよく頼朝も巴御前に会いたいと思ったもんですな。巴なんてまさに「頼朝に恨みのある者」じゃないの?
頼朝とりくさんの対談は珍しい場面作ってきましたね。りくさんのメンタルはスーパー強靭ですね。征夷大将軍にまでイヤミを言える女性。
餅が喉に詰まって昇天しかけたことより……多分大して考えずに「不満なんてあるわけねえでしょう?」と言う時政の言葉すら、本心なのか疑っている表情の頼朝がまたなんとも。
なんか頼朝の遺言状態だな。
義時には頼家をそばで支えるように。政子には鎌倉殿の母として。まあこの二人がそれ守るかっつーと……。
というか生きている間にちゃんと家督を継がせるつもりはあったのね。
運命を受け入れた上で好きに生きる。
死が目前に迫って、ようやくある種の真理に辿り着いた源頼朝である。
今回は素直に「天が望んだ男」頼朝でしたね。天が望んだ男の終わりって味わいだったけど。
頼朝の死因は落馬だけど、その落馬の原因が今のところ分からないですね……。
直前で手が震えていたのはどういう理由か。脳梗塞とかそういう感じなんでしょうかね。
しかし以前勝手に予想していたような、頼朝暗殺ルートではなさそう。
次回「悲しむ前に」。
範頼の時とやや違って、頼朝はまだ生きてはいるけど先が短いことが確定的という状況。
頼家を将軍とした政権維持のために、世を去る頼朝に悲しむ前にやることがある……って感じかな。