心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

【ヘブバン】めちゃくちゃ心抉ってくるじゃん

突然なんですが、自分は映画「火垂るの墓」を観ないようにしているんですね。理由は、観ると数日間心が鬱状態に移行してリカバリーが大変だから。

んでそんな火垂るの墓を回避しつつ生きていたわけですが、個人的には先日紹介した「ヘブンバーンズレッド」も同じくらいダメージ与えてくるので要注意だぞっていう自戒。ストーリー気になってガンガン読んでたらまんまと翌日の仕事にちょっと引きずるダメージを受けました。
メインストーリーの各章のラスト部分は、最低でも翌日休みの時にやらないとダメだわこれは。心が痛い。

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1章に続いて相変わらず2章もストーリーの構築が上手い。
今回主人公達と共同作戦を行うことになる31B部隊。リーダーの蒼井えりかは真面目だけど自己主張が弱く、他の31B部隊は個性も我も強いメンバーが多くて上手くまとめられずに自信を失っています。
一緒に行う訓練や、31A部隊と一緒に行うバンド活動などの交流で徐々に蒼井は自信を取り戻していくが……そんな全てがそもそも容赦ない伏線だったよ。
蒼井えりかの過去、31B部隊のメンバーが蒼井にキツく当たる理由、全部分かってからがさあ……。

そんな感じで色々乗り越えて、いよいよ作戦本番。
ここがBGMの使い方非常にアツくて、ボーカル曲が多数使われていきます。
特に2章のラスボス戦で流れるBGMの「White Spell」がヤバくて。切ないメロディに乗せる歌詞、よく聴くと完全に2章のための曲というか、ある人物についての曲で、普通に静かに涙流しながら戦ってました。ちなみに2章ボス、規定ターンまでに倒せないとゲームオーバーという仕様のため火力不足は敗北を招きます。流石にSSキャラいるのに専用の攻撃スキル解放してるキャラなしで挑むのは与ダメが足りず、一回ゲームオーバーしたよね。
「White Spell」自体は2年近く前からYouTubeで公式に公開されているらしいので、一度聴いてみてもらいたい……かも。ただし歌詞が2章のラスボス戦で流れるものと異なるというこだわりで、より2章ラスボス戦版の「White Spell」の歌詞が辛くなる。というか2年前って。その時点でストーリーについてもこの辺までは少なくともできてたってことじゃないか。

はい、まあそんな感じで2章クリアしたんですけどね。もうラスボス戦からエンディングまでずっとキツかった(心が)。
2章クリアしてから改めて2章版の「White Spell」の歌詞を読み直すとさあ……すごいよ。2章クリア済みだと、ただ聴いてるだけで思い出して泣きそうになるから。
そして歌詞に若干トゥルーエンドに向かいそうな希望を感じる伏線仕込まれてる気がしますね、この歌。


……という感じでフロム脳を発揮しつつ考察モードに入ると、2章も相変わらず色々気になるポイント多くて。
根本的な話をしてしまうと、この2章の結末を踏まえるとゲームシステムとストーリーとで齟齬が生じるんですよね。ここまでストーリーに力を入れたゲームで、それはゲームってことで雑に処理するのかな?と。そんな齟齬すらストーリーの伏線な気がしている。
ホーム画面から「過去をたどる」ことができたり「記憶の庭」なる場所に行けたり「記憶の迷宮」なんていうコンテンツ名などと、ゲームという側面から見れば安易に「クリア済みのストーリーまた読めるよ」とか「キャラ育成コンテンツだよ」で済む話なんだけど、主人公がこれ内面世界を通してやってるとしたら……普通にタイムリープ能力者とかパラレルワールド移動者とかなんかなんじゃねーのかっていう。記憶の庭でできることの一つに他キャラクターの「記憶を修復」っていうのがあるのもなんか引っかかる。
ひぐみんが月歌の匂いを嗅いで特別な何かを感じたり、やたら「いい予感が」したり、どう考えても茅森月歌に何かあるんですよ……。時間の行き来なりパラレルワールド移動をしていて、無意識のうちに未来が分かっているから、ユッキーが良い予感するわけない呼び出しだろとツッコミを入れるような場面でも「いい予感がする」。ちなみに2章のラストだけ「悪い予感がする」のもね。

2章の学科パートで出てくる単語が「坂口安吾・1185年・ドップラー効果・シャルルの法則・パラレルワールド」。全部なんか意味があってこの話題仕込んでるんじゃねえかと思っちゃう。
パラレルワールドなんか直接的なヒントにも見えるんだ。ここから上手くいかない絶望ルートずっと進んだ後、真に世界を救うことのできる2周目のトゥルーエンディング編が始まるんじゃないんですか、このゲーム。そのためのタイムリープだったりパラレルワールド理論。やり直した時間でもいいし異なる可能性の世界でも良いけど、救いのある真・2章待ってるぞ……。

他にも今回主人公達と同期の31組以前のグループの話がほぼ分からない、というかこの世界におけるゲーム開始以前の時間軸の情報がほぼないんですよね。先輩に当たる30G部隊とのエピソード編で少し開示されることになる気がするけど、2章で29部隊の話に僅かに触れていたりもする。まあ結局ほとんど情報は提示されないんだけど、相変わらず。
間違いなく軍によってセラフ部隊はほぼ全員記憶操作されていると思うし(この週末世界において知らないことがみんな多すぎると思うの)、一方で全てを一回で完全に記憶できてしまう能力者・蒼井えりかの記憶はどういうことなの?とも思う。彼女の記憶はどのように操作されていたのだろうか?

まず戦ったこともない少女達がいきなり訳分からん武器持たされて、いきなりものすごい回数の筋トレやらさせられてもなんともなく、1週間やそこらの訓練でそれなりに戦えるのが現実味ないんだよな。なーんか……まあ色々考えられることはあるよねっていう。
このゲーム、どれが“現実”なんでしょうかね?作中で流れる楽曲「Everlasting Night」の歌い出し部分の歌詞「長い夢を今日も見ていた」の「夢」が指すものとは……?
そもそも我々プレイヤーが操作している月歌、あれは“今”の月歌なんでしょうかね?過去の追体験とかさせられてないか、これ。全てが月歌の記憶であって、今の出来事ではない……?

今のところ伏線というか、謎しかない。物語全体でいえば最序盤だろうし、今のところ材料がどんどん投下されているフェーズって感じか。考察は楽しいけど、やっぱり答えを知りたいジレンマ。今のところ軽く考えつくだけでも無数に可能性出てきちゃうから。
下手したらセラフ部隊の皆さんが全員普通の人間じゃない気すらしてきた。キャンサーに対抗するため、キャンサー研究から産まれた生物兵器とかそういう。オリジナルの人間はもうとっくの昔に死んでて、その人物の人格を引き継がせたクローンみたいな感じで。だったら生産の段階で記憶の操作できるよなあって……。記憶だけ都合よく消した上で、強くてニューゲームしてるとすれば順応力の高さも多少説明つく気がするんですけどね。

明らかになったのはナービィがどういう存在なのかってことくらいですかね。これは登場人物達は分からず(おそらく司令官とか上の階級の人は知ってるが)プレイヤーにだけ開示された情報で、それゆえにここ冷静に考えると結構な鬱ポイント。基地に沢山のナービィがいるってことはつまりそういうことなんだけど、その事実に作中のキャラクター達は気づいていないんだよね……。

さて、月末には3章が配信開始。
このゲームは無課金で遊ぼうと思ってるんで、なかなか新しいキャラクターを手に入れるのは厳しいんですけどね。
まあマイペースでじっくり遊べるのが良い点でもあるし、地道に育てつつ進めま……というか2章クリア時点で平均レベル60とかなんだけど、これから先どこまでレベル上げていくことになるんだ……?中盤くらいからずっと育ちきったキャラで進めるのかな。
とか思ってたところで少しTwitterで「3章 難易度」でネタバレ踏まないようにしつつ調べてみたんだけど、既に難易度エグいらしいですね。うーん……なんか「課金者じゃないとまともに攻略できなくね?」みたいな意見もそこそこ出てるくらい難しいらしくて、バランス調整しっかりしろと言いたいところです。
せっかくストーリーめちゃくちゃ良くても、難易度上げすぎて攻略できずそのストーリー読めないとなると本末転倒だからね。