僕はコンビニのツナマヨおにぎりを「美味い」と思えるシェフの店でご飯食べたいっすね。
ということで、某番組で高級イタリアンシェフが「見た目が食べたいと思わない」とか言って食べもせず合否を判定しようとした(結局食べたみたいだけど)ファミリーマートの和風ツナマヨを食べるという。
ついでに終売が決まったZIMAも飲んでみたよ。ZIMAとかいつぶりでしょうねえ……。
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一応番組としての演出(要するに台本があって言わされた)のではなく、例のシェフが本心でアレ言っていたと仮定して色々思うことがある。というか、仮に台本だったとしたらあのシェフの世間的な評価ガタ落ちしたんだから真実ゲロっていいと思うんですが、それしないってことはどういうことなんすかね?やっぱマジで評価してアレだったの?
まずあの番組、企画の根本的な作りがおかしいと思ってるんですよね。
コンビニの食べ物とか、格安ファミレスのメニューとか、回転寿司一皿百円のお寿司とか。そういうものをコース3万円みたいな店のシェフがジャッジするんだけど、まず別種のカテゴリーの人じゃんと。その人たちが下す評価は正しいのかがまず疑問。
中には「この値段でここまでのものを出せるのはすごい」みたいな、ある種正しい評価ができる料理人さんもいます。一方で今回みたいな、そもそも自分たちの作る高級料理とレイヤーが異なることを踏まえて評価できない料理人もいる。最低でも自分の料理と番組で取り上げる企業の料理が異なるレイヤーに属することを理解できる人だけ選んでくれ……。
今回の一件知って思ったのが、「ファミマがあのおにぎり一個にかけている原価分で和風ツナマヨおにぎりより見た目も美しくて美味しいおにぎり作ってね」と出ていた料理人にお願いしたら、まずおにぎりすら用意できないんじゃないかということ。
個人でやってるレストランではなく、企業として全国展開するコンビニだからこそ出来る、あるいはしなければならない企業努力の先にあるのが120円でこのクオリティのツナマヨおにぎり。
そういうバックボーンまで最低限想像できもしない奴が評価する側に立つなよと。
単純に「評価」という観点だけで見ても、食べようとしない時点で評価する行為自体を破棄してくれないと話が通らない。料理は見た目・香り・食感・味などの総合評価であって、見た目は悪いけど味美味い食いもんなんていくらでも世の中にあるわけでして。
例えとして正しいか分からんけど「M-1グランプリで出てきた芸人さんの外見が気に入らないから漫才見ないです、でも点数低くつけます」みたいなものでしょうこれ。
さて、ファミマの和風ツナマヨ。久しぶりに食べたけど美味かった。中の具がたっぷり入ってるのが嬉しいですね。出汁の風味があって「和風」って感じ。しっとりタイプの海苔もいいよね。
そしてZIMA。
パリピでもなんでもないんで、飲食店に勤めていた頃の深夜、帰り道のコンビニで買って家で飲んで寝る……みたいなことしかしてない酒。
久しぶりに飲んだけど、こんなにスッキリしてたっけ?というくらいスッキリ味で驚きました。もっと露骨に甘かった記憶があるんだけど。
カルピスのような甘い香りからの、甘り甘さは主張してこないスッキリ味でした。
そういう庶民の味も分かるしちゃんとリスペクトできる人の作る料理が良いわ、僕は。