心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

「こういうのがいい」を読んでみた

YouTubeで出てきたボイスコミック版「こういうのがいい」で興味が出たので、ちょっと1巻を買って読んでみたんですね(正直性的な意味でYouTubeの動画開いてしまったのは否定できない)。

書籍で読むといよいよ普通に成人マンガじゃん……って感じで、親と一緒に暮らしているとどこにしまっておくかやや困る内容。
ただ実際ちゃんと読むと、読んでいるこっち側はあんまりそういう気持ちにならないのね。ここからだいぶ自分語りも混じってやや恥ずかしいですが、そのまま書き進めてみる。

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テーマは「一夜限りでもなく、付き合う訳でもなく、身体だけの関係だけでもない」男女の日常。
……にしては身体の関係求めすぎなんだけど(主人公の女の子がそういうの大好き設定なので)、それ差し引くと普通に自分が思う理想の距離感なんですよね主人公2人の距離感は。
互いに「付き合っている」というような張り切った意識もなく、どっちかが「飯行かない?」とライン送ったら「おー行くわ、今どこ?」みたいな。2人で予定合わせて、スケジュールをそこに優先して調整するようなことはしない。無理なら無理って普通に言い合えるような関係性。
まあ読んでるこっちとしては、2人で飯食ったり買い物行ったり、片方の引っ越しの片付け手伝ったりした上で身体の関係もあって「これ付き合ってるじゃん」としか思わない関係なんだけど、まあその距離感の問題よね。べったりし過ぎてない感じ。

もう何年も前に「恋愛感情がない」ということを書いたことがあって、今もそうだとは思うんだけど。特定の異性に惹かれたことないんですよね。「美人だな」とか「可愛いな」とか「話してて面白え」とか思うことはあれど、じゃあ付き合いたいとはならない。「異性の友人」なんだよな、あくまで。
とはいえ普通に性欲はあるので若干どうすりゃいいか分からん時もあるんだけど。だからといって知らない人とそういうことしたいとも思わないので、そういうお店行く気もないし……。
まあ、そんな感じで我ながら結構面倒くさいことになってるなあとは思います。こじらせてるね。

学生の頃ちょうどいい距離感の仲良い子がいたんだけど、お互いそういう距離感が良かったんでしょう。
当時はまだ若かったし、人生経験も少なくピュアだった。「異性であること」に引っ張られ過ぎて、やることやった後から距離感おかしくなって、そのまま自然に離れていってしまったという悲しき過去……(タフ風に)。当時この「こういうのがいい」を読めていればねえ……少し変わってたかもねえ……。


この漫画で描かれる距離感、中学時代から未だにたまに遊んだりする友人との距離感と一緒で。まあ同性だから性的関係はないんで、マンガの関係とは異なりますけど。
こっちが「飯行かない?」と言っても向こうが忙しい、とかじゃなく行くテンションじゃなければ「いやー今日はやめときますわ」「了解や」で済んで何も嫌な気持ちにならん関係。
「ちょっと今から家行っていい?牛丼買っていくからよ」「あざす」みたいな関係。
基本的に自分1人で過ごす時間がある程度ないと壊れる人間なので、自分のそういう生態を分かってくれる人となら共に生きていけるとは思うんだが……。そういうことも込みなのか、マジで付き合いの長い友人がその中学からのやつだけです。


これ人によるのかもしれんけど、このマンガちゃんと読むとエロ目的で読むもんじゃねえなとは思った。いや、友香ちゃんは可愛いし開放的なので、このマンガ率直にエロくはあるんだけど。
ただし、この関係の距離感に対して「こういうのがいい」というのがこの作品の本質だろうと思う。現実でこういうパートナー見つけるのは至難の業でしょうけど、正直この距離感の人がいるならお付き合いしたいとは思ってしまった。