心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

【ウイスキー】異色のノンピートアイラ「ブルックラディ」を味わう

当ブログを読んでいる方に需要あるのか分かりませんけれども、やっぱ新しくウイスキー買ったから備忘録的意味も込めてレビューしときたいよね。

f:id:hiza10ji:20210911124447j:plain

グレンファークラス12年を飲み終えたので、次にタリスカー10年行くか……と思って買いに行ったらピンポイントでタリスカーだけ品切れっていうね。
ちょっと困った挙句、グレンファークラス同様ミニボトルが売っていた「ブルックラディ クラシックラディ」を買ってみました。
ちなみに読み方は「ブルックラディ」だったり「ブルイックラディ」だったりします。一応所有しているレミーコアントロー社のサイトだと「ブルックラディ」表記なので、こっちの方が正しい……のか?正しいとかなさそうですけどね。

ピートを強く焚いたクセの強い味わいが特色のアイラモルトの中で、ピートを一切炊かないノンピートのウイスキー
ボトルもとてもウイスキーには見えない、デザインと、色んな面で異色の一本。さあその味は……。

スポンサーリンク


最近読み始めたウイスキー専門の雑誌「ウイスキーガロア」のテイスティングコーナーに倣って、アロマとフレーバーで書き分けてみようかなと思います。あんなプロのテイスティングノートのように簡潔・明快には書きませんけどね。

アロマ

50度という高いアルコール度数もあり、はじめはアルコール感はあるがすぐに爽やかな果実感とナッツのような香りに変化。そこからバナナみたいな少しねっとりしたような甘い果物の香りが顔を出すが、スッとたち消える。かすかにオイリーな感じも受けます。
ノンピート故にスモーキーさ、ピーティさはないけど、自宅にあるハイランド系のクライヌリッシュと比較すると「似ている部分もあるけど、明らかに何かが違う」香り。
爽やかな果実感、ナッツの気配、クリーミーな果実。それらは強いアルコール感に包まれているのに、終始それが心地よい。

フレーバー

こちらも口に含んだ瞬間はアルコールを感じるけど、すぐに甘みがやってくる。
香りのイメージとは違って爽やかさはあまりなく、代わりにまったりした甘みが広がる印象。これが大麦由来の甘さなのか……。そこにほんのりと潮気が乗ります。度数の高さを感じさせない飲みやすさがあるのでそこは注意かも。

総合感想

本来の目的ではなく買ったものの、結局買って良かった、そんなシングルモルト。まあブルックラディもそのうち飲みたいなとは思っていた一本で、評判も良いウイスキーだしね。

ブルックラディ蒸留所はワインによく用いられる「テロワール」という概念をコンセプトに掲げていて、その土地ならではの気候・地質・地形などがそのまま味にも出るという。アイラ島が取れる大麦による甘さ、海風にさらされた土壌が味わいに与える潮気。
「アイラモルトらしくない」はずが、ちゃんと踏まえて飲むと「アイラモルトだわ……」となる妙。
着色もなし、冷却濾過もなし。ボトリングも自分達で行う。とにかく丁寧に作られた一本というのがよく伝わる味で、今まで出会ったことあるようでない味。だいぶ美味しいっすねこれは……。

そのままだと50度もあるので、割っても味が崩れることはないです。むしろハイボールなんかにするとスッキリして、食事に合わせたりが全然できるタイプの酒質じゃないかなと。
オイリーな肉料理とか合わせると、口の中さっぱりさせてくれて相性良さげです。