心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

禁錮7年は法に則ってみると重いんですよね……

飯塚幸三被告に対する検察側の求刑は「禁錮7年」でした。
以下、読売新聞オンラインから引用。

東京・池袋で2019年4月、乗用車が暴走して母子2人が死亡、通行人ら9人が重軽傷を負った事故で、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)で在宅起訴された旧通産省工業技術院の元院長・飯塚幸三被告(90)の公判が15日、東京地裁であり、検察側は禁錮7年を求刑した。弁護側は無罪を求めて結審し、下津健司裁判長は判決を9月2日に指定した。

池袋暴走、90歳の飯塚幸三被告に禁錮7年求刑…検察側 : 社会 : ニュース : 読売新聞オンライン

これに対して「刑が軽すぎる!」と言う人はかなり多く、自分も心情的には同じ気持ちではあるんですが、ちゃんと法に照らし合わせてみると禁錮7年は最大限重い求刑だということは理解しておかないといけない。

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飯塚被告の罪状は「過失運転致死傷」で「7年以下の懲役若しくは禁錮又ら100万円以下の罰金」です。
要するに罪に対して、現在の法律における一番重い求刑を検察側は要求したわけです。

あくまでも日本は法治国家だから、心情的にはいくらブチギレそうでもこれが正しいと言わざるを得ない。これ以上のこと要求するならば、以後同じようなことが起きた時のことを考えて法改正を訴える。
或いはそもそも過失運転致傷ではなく、もっと重い罪として問題を問い直すように要求する。
そういう形が正しい考え方かなと思います。


判決は9月2日。
ここで軽すぎる判決が出てしまうのもまた問題だけど、逆に法から逸脱した重すぎる刑が与えられてもそれは国家として問題なのでちゃんと見ておきたいところ。
やったこととその後の態度や言い訳、反省のなさなどを鑑みても求刑通りの禁錮7年をそのまま判決として下して欲しいものですが。


被害者遺族の気持ちを考えると禁錮7年なんて生ぬるいんだけど、そこでそのような感情で話をしてしまってはいけないと思うのですよ。
粛々と法の範囲でしっかり裁かないと、人間として終わってしまう。それこそ罪悪感すら一切感じず、自身のエゴだけで無罪を主張する飯塚幸三のレベルに落ちてしまいますので。