心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

枝野代表の言う「対案」とはなんなんですかね

立憲民主党の党首、枝野代表が「政府与党こそ対案がない」とか言い出したそうですよ。以下立憲民主党の公式ページから引用。

「野党には対案がないというデマを何度となくまき散らされてきたが、政府与党こそ対案がないと強く申し上げたい」(緊急事態宣言の延長と政府のCOVID-19、新型コロナウイルス感染症対策について、枝野幸男代表)。

根本的に「対案」と言う言葉の意味分かってんのかな?って感じ。
調べると「相手の案に対して持ち出す別の案」と出てくるんですが、そもそも話の中心にいるのは政府与党なので、政府与党が「対案」を出すことがまずないんですけどね。
与党の出した案に対して野党が出すのが「対案」であって、与党の出す案をまず対案とは呼ばないと思うんですがそれは。

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まあそんなのはいいや。政策以前のレベルの話だし、そんな言葉狩りを深掘りしたところで政府批判だけしてるヤベー人たちと同じになっちゃうから。
中身である「対案がないとデマを流されてきた」の部分を考えてみましょうか。
同じように、上に挙げた公式ページからそれぞれ引用しつつちょっとツッコミ入れてみようかなと思います。

まず緊急事態措置の延長に対しての枝野代表。長くなっちゃうけどすみません。変に端折ると文句言われそうだしね。

 枝野代表は「菅総理は緊急事態宣言の発令にあたり、『効果的な対策を短期間集中で実施し、ウイルスの勢いを抑え込む』と仰っておられた。残念ながら、全国の重症者の皆さんの数、あるは亡くなられた方々の数は、高止まりとなり、多くの地域で引き続き感染者は増加傾向にある。総理の意図したこととは逆の結果になったと言わざるを得ない。今回の第4波は、感染が十分に収まっていない段階で、私たちが明確に反対したにもかかわらず、宣言などを解除したことに原因がある。したがって人災と言わざるを得ない。3月1日以降だけでも5,000人以上の方がお亡くなりになっているという事態を重く受け止めていただかなければならない」と述べました。

うん。事態を重く受け止めるのは結構ですが、じゃあどうするのが良いか、どうすれば良かったのかという話がない。要するに「対案」出してない。

続いて休業している事業者などに対する支援について。

また休業などの規制を要請されている事業者に対する支援についても触れ、「宣言や重点措置の発令延長が繰り返されてきた地域では、特に酒類を提供する事業者を中心に、今年になってまともに営業できた日がほとんどない。こうした業者にとどまらず、観光関連などをはじめとして、塗炭の苦しみを味わっている事業者の皆さんがおられる。これらの皆さんも、政権の失敗による犠牲者と考えられる。『国民の命と暮らしを守る』という対応になっていないと言わざるを得ない。またこれは国の直接の対応ではないが、こうした皆さんに対するいわゆる『協力金』の額自体も、わずか微々たるものと言わざるを得ないケースがほとんどだが、それすらも届いてもいないという話が、各所で聞こえてきている。直接の施行は自治体任せになっているが、やはり国として緊急事態宣言等を出しているので、こうしたことについて、自治体にきちんとやらせるか、あるいは私どもが申し上げてきた通り、国としてしっかりと事実上の補償を行うべきだ」と政府対応の不備を指摘しました。

「国としてしっかりと補償すべきだ」は完全に同意なんですが、どうすれば国として補償を手厚くできるのか、そのための財源をどう考えるのかまで出して初めて「対案」だね。


次、オリンピック関連の話に繋げてのワクチン接種。

さらにワクチン接種の進展が与える影響についても「7月末までで接種が終わるのは高齢者のみだ。これでは意味をなさない」と述べました。

あなたたちはワクチン入手がもっと早くなるために何か案を出してきましたか?っていう。諸外国と連携してより早く、多く確保する手回しするとかさ。「意味をなさない」じゃなくて、意味を成すような提案や行動してきました?


給付金に関しては……

すでに立憲民主党として、持続化給付金の再給付や、経済的に苦しい子育て家庭への再給付など提案をしていることについても触れた上で「野党には対案がないというデマを何度となくまき散らされてきたが、政府与党こそ対案がないと強く申し上げたい」と語気を強めました。

ここに関してはちゃんと案を持っていっているみたいで、自信持って語気を強めた様子。


……まあこういう感じで、対案全くないわけではないんですが少ねえし、対案出してない分野に関しては「重く受け止めろ」だの「しっかり補償しろ」だの具体性が皆無なんですよね。
持続化給付金の再給付に関しても、その中身として具体的にどこからその金用意して……とかまで詰めた上で提言してるのかが気になる。「再給付しろ!でもその方法は与党で考えてね」だったら、これまた対案と呼ぶにはいささかお粗末かと。
結局全部薄っぺらいのよね。

今日はテレビに枝野代表が出演し、YES・NOの札を持って7つの質問に答えてたらしいんですが……どうやら1個もYES・NOの札上げなかったとかいう。
立憲民主党のZEROコロナ政策で日本を救える」に自信持ってYESの札を上げられない。
あんなに批判してるのに「東京五輪は中止すべき」にもYESを上げられない。
散々自民党批判し続けてるのに「政権交代する準備はできている」という問いにもYESと答えられない。
良くこれで政権交代するとか言えるなオイっていう。


過去何度も書いてきたように、仕方なく自民党支持してるんですよこっちは。
問題だらけの自民党以上に野党に問題があるからだよ。そこ分かってくれよな〜。最低限の「対案」持ってきてからいろいろ言って欲しい。