職場での読書タイムが生産されるようになったことで学び始めたのが地政学。前から気になってたのでいよいよ入門ですね。

- 発売日: 2020/06/16
- メディア: Kindle版
入門に良さそうなこの本を読んでみたんだけど、地理的な部分がとても重要なので図が多くすぐに読み終わる。その分何回も読み返したい内容の本です。
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内容具体的に書き過ぎてもアレなのでさっくりいくと、ユーラシア大陸におけるハートランド・シーランドの概念。国際社会におけるシーパワー・ランドパワーの概念。そして地理的・社会的立ち位置による現代日本の状況。
ロシアとの北方領土問題における解説は非常に面白かった。
ロシアにとっての北方領土の価値と、日本にとっての価値とが全然違うからこの問題が解決しないという視点は読まないと気が付かなかっただろうなあと。
アメリカ・ロシア・中国・ヨーロッパのそれぞれの地政学的立ち位置と考え方を解説しつつ、それらの間で揺れるユーラシア大陸の小国の実情も分かってきました。
んで面白いのがこれ踏まえて日本史考えるとこれまた面白い。
一回書いた気もしますけど、上杉と武田の戦いって二人のライバル心なんかよりもハートランドである武田がリムランドの上杉を攻略したくて仕方ないって流れだと自然ですね。
織田信長の最終的に安土を本拠にしたのも、琵琶湖という変則的なシーパワーの確保もあったからじゃないか……とかね。
地政学を知って考えの幅が広がったのが超楽しいんだ。
2冊目の地政学の本を探してるんだけど、今回の入門書と本格的な本の間にあたりそうな書籍が見つからなくて困ってるところです。