心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

麒麟がくる 第三十七回「信長公と蘭奢待」感想

残りの話数から推察すると、悪く言えばこの辺から内容薄くならざるを得ないと言いますか。明智光秀が主人公である以上「なぜ信長に謀反を起こしたのか」がメインパートだろうから、そこがメインストリームだとすれば歴史的なメインストリームはダイジェストみたいになるんだろうなあ。長篠の戦いとかどの程度描くんだろうね。

Amazon蘭奢待の名を関するお線香を見つけました。
まあ香木の超最高級品という意味ではいいのかもしれないが、蘭奢待というと信長含め日本で切り取ったのは数名レベルのレジェンダリー香木です。
……というかここにきて蘭奢待の話差し込むのかっていう驚きがある。残りの放送回数的にそんな余裕あるのか……。

あ、M-1グランプリは観ません。ウエストランドとかマヂカルラブリーとか好きなコンビは出ますが、上沼恵美子さんが審査員の限りは僕はもう観ないと思う。

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やっぱり武田信玄があのタイミングで他界したのは完全に想定外だったんだろうなあ。浅井・朝倉・武田いずれも動かぬことで、それらが呼応して動くことこそが軍略の肝だった足利義昭の戦は完全に破綻した。
……つーかドラマではオープニング前に他界するんかい。個人的にはここをどう捌こうとするのかの信長が楽しみだったのになあ……。
先週あんな別れ方した光秀と義昭。結果だけ見れば光秀が正解だったということになるかもしれないが、やっぱ当時のリアルタイムを想像すると「信玄が動いた」という部分は相当デカかった気がしますね。逆にいうと、信長包囲網は武田信玄に依存しすぎていたのかもしれない。


オープニング明けは開幕から細川藤孝が信長側に裏切ってますねうん。裏切りといいますか、まあ光秀と同じ感じなのかな。
そろそろ忠興とたまちゃんの結婚の話も出てくるかな?
「私は気がついただけです」
突然冷徹な藤孝くんなかなかいいっすねぇ……。三淵さんも、足利義昭がかつて支えようとしていた足利義昭ではないことには気がついてるんじゃねえですかね。「時の流れ?」なんて聞き返すのは、何処かでそれを自分でも分かっているからじゃないかな……などと。


武田信玄死去の報は、徳川の忍びである菊丸さん経由で光秀、そして信長へとって流れか。
足利義昭も没落したものの野心の炎は消えてないようですが……というか、足利義昭に「おめえは変わったんだよ!!」って伝える役が駒さんなのかよ……。要するに「おめえ戦のない世のために将軍になったんじゃねえのかよ」ですかね。
ちょっと気になるのが、幕府として大名に働きかけても効果がないから、戦なき世のために戦をする……までは信長と同じなのかもしれないけど、義昭の場合そのターゲットが織田信長になってるのが問題というか。これは天下の安寧というより織田信長への私怨に見えるよな。

武田信玄が死んだ」ってだけで信長側としては話が一気に変わりますよね。
朝倉景鏡が名前のテロップ付きで大河に出るのがまず貴重な気がする。
朝倉も浅井も一瞬で滅亡し、松永久秀は降伏したいと言ってきた。いやはや今回はマジで話が速いな……30分で武田が死に、足利義昭が没落して朝倉と浅井が滅亡した。


「わしはどうかなあ?今のわしは、蘭奢待を拝見できると思うか?」
こういう所まで信長は登り詰めたんやなって……。
ストーリー的には「蘭奢待を見る」のが信長という人間のステータスの可視化っていう役割なのか。
そんな信長をちょっと不安になる光秀。
そういや信長は最終的に右大臣まで行くけど、そのあと官位全部いらねえって言うんだよな。この頃には「自分は帝よりも上」な気持ちになってたんだろうか。


こうやって見ると蘭奢待デカイよねえ。内側は木のままで、そのままだと腐るからくり抜いたんでしたっけ……どんな香りがするんだろうなあ……。
切り取った蘭奢待2かけ、そのうち1つを帝に献上。その帝に贈られた蘭奢待は、そのまま信長と敵対する毛利に送られた。うーん、帝これはバレるとちょっとまずいんじゃ?


三淵さんも結局しっかり協力してくれてたのね。
主君がたまに何考えているのか分からない。主君とはそういうもので、そういう時に家臣の真価が問われる。
ラストの三淵さんの言葉は本能寺への伏線っぽい。


次回「丹波攻略命令」。
丹波攻略は光秀にとっても長い戦いになるはず。しっかり描いて欲しいところです。