心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

キン肉マンについて何も話せなくなった問題

作者の気持ちもよく分かるが、だからこそ明確な線引きしてもらわないとマズいと思ってる。

ゆでたまご・嶋田先生がTwitterでスクショやネタバレツイートに対してかなり強めに意見を出しまして。要するにそういうことやめて欲しいと。
月曜日の0時にWebで読めるのが今のキン肉マンで、それで感想や考察で盛り上がる。毎週月曜日の朝にはキン肉マン関係の言葉がトレンド入りしている。そういう流れができてたんですよね。
そこにきてプレイボーイ誌面でも掲載する様になって、Webでの掲載とプレイボーイの発売日とのズレにも配慮したのか先のような発言が出た……のかな。ここに集英社なんかも賛同する旨が出てきて、しかも「訴訟」などという言葉もチラついてきているので一気にややこしくなってる。

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まあスクショに関しては一撃アウトだとは思うんでいいと思うんです。明確に著作権があるし……。
ただ「ネタバレ」の部分、こっちの具体的な線引きが集英社なりゆでたまご先生サイドから提示されないため、作中のどこまで踏み込んで感想を書いていいのかが分からないのが今の読者の状態で。

「どこまでがセーフか分からない」から「何も書けない」になってる。今戦っているキャラクターの名前すらダメなのか、それとも今回の話の展開には触れてはいけないが……みたいな感じなのか。最新話に関してのみ触れてはいけないのか、コミックスになってない近々の話は全体的にダメなのか、プレイボーイ発売後なら大丈夫なのか……etc。どこまでが感想で、どこからがネタバレか。
その結果何が起こったかというと、Twitterは一気に静かになっちゃったんですね。キン肉マンの話の書きたいけど、どこまでなら書いていいか分からない。分からないまま一線越えてたら訴訟されるかもしれない。となると書きたくても書けない……みたいな状況。


現在のキン肉マンはその内容自体も神がかって面白いが、加えてWebで読めるという速度感とかTwitterなどでファン同士が想いや考えを共有できることで更に火がついたと思うんですよ。現代のネット普及した環境がその人気を後押ししている部分があるというか。
どこまでなら大丈夫というラインを引かないまま今回の一件が継続していくことで、ネット上でのファン同士の盛り上がりは確実に減っていくだろうし、なんなら自分としては正直なところ読むモチベーションもなんとなく落ちちゃってんのね。

あとは……なんだろうな。少なからずショックではある。Web掲載を毎週楽しみに待っていた身としては、誌面連載が再開になった途端ゆでたまご先生がこんなこと言い出したってのが。
スクショもネタバレもプレイボーイ誌面への掲載前からからずっと行われていた。それが雑誌掲載が始まったタイミングで言い出した。
嶋田先生のツイート読んでみると、自分の感覚では明らかに紙面での読者の方が大事って印象を受けるんですよね。嶋田先生自身が紙媒体での掲載を重要視しているのかもしれないけど、読む媒体が違えど読者のキン肉マンを楽しんでいる気持ちは一緒な訳だし。

例えば「スクショはダメ、ネタバレはプレイボーイ誌発売までは禁止」みたいな感じで明文化されない限りは読者は何もできないと思うんだな。内容に一切触れずに感想書けって言われたら「今週も面白かった」とか「展開アツい」とかそんなもんなわけで、これじゃあなんのことか分からないっていう。いっそWeb掲載をプレイボーイの発売日と同日にしたらいいんじゃないかなあ。できないんですかね?


なんだか読み返すと批判的になってますが、それはルールが曖昧なままになっているから。集英社ゆでたまご先生がしっかりルール決めてくれればファンはそれに従うと思うので、そこちゃんとやってくれないとこのままキン肉マン自体が人気なくなっていく気がするんです。自分はそこが不安だし悲しい。こんな面白いマンガが、マンガの内容ではないところでつまづくのは辛いです。


・追記(9/17)
火に油を注ぐというか、今度は嶋田先生がTwitterを「便所の落書き」などと言い放ったそうです。
その「便所の落書き」のお陰で今のキン肉マンの盛り上がりがあったことを理解してないんですね、先生。これはマジでショックというか軽く失望している。
そのくせ本人はTwitterキン肉マンの再アニメ化を応援するように呼びかけたりしていて、これもう分かんないっすね。

個人的な気持ちとしてはこれでしっかり目に心が折れました。マンガ自体が面白くても、作者の人間性を知ってしまうだけで見え方一気に変わっちまうよね。読み続けるけれども、もう二度と今までのように純粋に楽しめることはなくなりました。