心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

芸能人の政治的発言自体を否定しているわけではないんだよな

元ZOZO執行役員の田畑信太郎さんのツイートがなかなか鋭かったので取り上げてみる。

これずっと自分が思ってたけど、上手いこと言語化できないままになってことをバシッと言ってくれた感じがして気持ちが良かった。

今だと検察庁法改正法案について芸能人が続々と反対する旨のツイートしているんだけど、少なくとも自分でこの法案に至るまでの経緯とか内容をちゃんと読んだら、脊髄反射で「はい、反対!」にはならない中身だと個人的には感じるんですよ。
今声上げてる芸能人は自分で調べたりしてないか、初めから安倍政権批判するために動いているかのどっちかが大半だと思ってる。中にはちゃんと中身まで精査した上で批判している人もいますけどね(超少ないけど)。

スポンサーリンク


今回の検察庁法改正については、公務員全体の定年を引き上げる流れの一部としての部分もあるし、そもそもこれって民主党政権時代に動きとしては始まっていたりするんだよな。そういうことも踏まえた上で、三権分立についての問題に触れて批判しているならいいんですけど、例えばお馴染みのラサールさんあたりに「今回の法改正のどういう点が問題あると思いますか?」って聞いたらすぐに回答もらえない気がしてならない。
ちなみに自分としては法改正については賛成・反対どっちの立場とも言い切れないかなって感じ。確かに権力の動きは怪しくなるものの、野党及び野党支持者の皆さんが言うような極端な事態になるかというとそうはならないとも思うんだよなあ……ってことで、日本が議院内閣制であることも考えると三権分立もイメージしているような完全に分立しているものでは今すでにないわけで、普通はそう簡単に賛成も反対も言い切れるような案件じゃねえと思うんだけど。

素朴な疑問として、今回の法改正によって「安倍総理とズブズブの黒川検事長の定年が伸びて〜」って論法で批判している人、それって法改正ではなくて黒川検事長に問題がある話になっていると思うので、そういう人はずっと前から黒川検事長の辞職とか言い続けてないとおかしいと思うんですけどそういうこと言ってた?

そもそも1月末に黒川検事長の定年延長は閣議決定されている。今騒いでる芸能人とかその時は完全にスルーしてたよね……とか色々思うことはある。


このタイミングで急にハッシュタグ付けて呟きだした芸能人の皆さんに対して思うのは、影響力が大きいからこそ人よりもちゃんと事実を踏まえた上で、感情ではなく論理的に発信しないといけない立場なんだぞってこと。適切な批判をしないとダメですよ。
多くの人が自分の発信一つで間違った方向に向かいかねないという責任はちゃんと理解しておいて欲しいものです。陰謀論みたいなやつにのっかるのは恥ずかしいぞ。


……ところで「思想・立場の右左に関係なく〜」を枕にして法改正を批判していた方々も見受けられたんだけど、この中で福山哲郎議員の国会での言動や尖閣諸島に侵入してきた中国船に対しての抗議タグでも批判した人ってどのくらいいます?
本当に右左関係ないなら当然それらにも声挙げてないとおかしいよな?