心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

西郷どん 第30回「怪人 岩倉具視」感想

なんというか、個人的には「この部分掘り下げる必要あるの?」みたいな回がちょいちょいある今年の大河。残りの話数考えるといくつ歴史的事件端折るんだろうね。
ストーリーとしてそれに意味があるならいいんだけど、今年の場合は1話完結のエピソードが続いてるのかと錯覚するくらいに前後がブツ切りな印象なのが余計にキツい。

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例えば先週の結婚までのお話も、じゃああれが今後西郷吉之助の物語にちゃんと意味を持つのかっつーと若干怪しい。
これで嫁さんが薩摩から華麗にアシストするとか、そういう話が後から出てきたらグッとくるけど……。

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西郷が幕府へのカウンターアタックを狙う頃には、すっかり朝廷は一橋慶喜を信頼している状態。
あと西郷がここまで気持ちが傾いたの、勝先生との出会いもあった気がするが……というか勝海舟とか坂本龍馬はどうしてんのや。

そして岩倉具視、思想が完全に西郷さんと同じじゃねえかよ。
西郷吉之助、そんな思想が同じだけど没落した岩倉具視と接触を狙う。公武合体を成し遂げたあと追放されるとは、割とかわいそうな人だな岩倉具視


岩倉具視邸がトラップだらけ。影牢かな?
岩倉データベース、すげえ調査能力ですね。
うむ。歴史的な部分はともかくキャラクターとしてはバシッと面白く仕上がってるね。これは鶴瓶さんだからこそできる感じもある。
つくづく演者パワーで保ってる大河ドラマだな今年。


流石にごめんなさいね、これは言わせてもらってもいいと思うんだけど。
……岩倉具視が賭場開くエピソードいるか?
んでこれをここまで時間かけて描く場面でもないと思うけど。
この場面の意味は、ここに桂さんがいたって部分だけ。んでそれはここでなくてもいいしね。


薩長同盟坂本龍馬なしでいい感じに進行し始めてるんだけど。まあ喧嘩モードとはいえ、ここで思想を知っておくという下敷きはセット完了。
大久保一蔵の構えが示現流っぽくてよろしいね。
岩倉具視いなかったら斬り合い始まってた感じあるな。


一橋慶喜、やり放題。
なまじ頭もキレるため、周囲の行動の真意が見えちゃってるのがやべえ。そして慶喜は天子様シールド貼ってますから強いぞ。
ところで西郷の敵を悪く描く単純な構造はもうそろそろ食傷気味です。島津久光もそんな扱いだし。


西郷、岩倉具視が書き溜めておいたお手紙全部回収していたのか……。というか勝手に手紙読んでるのがそもそもマズくねえか。
岩倉具視はまだ諦めてねェ……」が西郷どんの感触ですね。


薩摩の若者達は岩倉思想に感服してしまったか。
西郷、こういう手で岩倉具視の復活を目指すかね。息子も連れてくるとは。
天子様が見放してないだけで蘇る男。
これ西郷さんが裏で手を回したのか、本当にたまたまこのタイミングだったのか。その辺は全く触れないのね。あと一蔵どんはどういう気持ちなんだよ。


ここまで観てきて少し分かってきたけど、今年の大河は「歴史」じゃなくて「人」を掘り下げようとする傾向があるんだけど、その掘り下げる部分に「そこじゃねえよ」とツッコミが入るような。
はっきり申し上げると、歴史を掘り下げるとその歴史を作った人を自然に掘り下げることになると思うんだけどねえ。


来週龍馬回。