ゴールデンウィークが終わってしまう絶望と同時に、今年の大河では西郷さんが生きることに絶望するようです。

- 作者: 倉山満
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/11/22
- メディア: 新書
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ここ数週間の西郷さんは精神が不安定極まりないっすね。
斉彬の霊を前にして「生きていきます」的な宣言を先週していたと思うんだけどなあ。
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撃逃げの果てに、なんとか西郷家までたどり着いた吉之助。お婆さんはボケてしまったようです。
一方島津家も、当主の斉彬が世を去って不安がまたいっちょ。斉彬の遺言としては「久光の子、茂久を次の当主に」でした。斉彬の子供が赤ちゃんすぎるね。
まあ親父的には斉彬の子供じゃなかったら良いよってレベルかもな。そのくらい嫌いっぽいもんね……こら久光!このタイミングで兄上の話一つ噛ませるのちょっと怖いから。
そして江戸では14代将軍がまんまと井伊直弼に色々と含められてるねえ。毎週書いてる気がするけど、今年の井伊直弼本当に嫌いなだけの人になってるよ。
篤姫の戦いはまだ終わっていない。天璋院と名を改め、徳川の人間として戦い続ける覚悟である。
どこもかしこも大老・井伊直弼のご機嫌伺いで動く。組織としては腐ってるよなあこれ。ちなみに大河ドラマ1作目の主人公が井伊直弼だったらしいですね。
正助さんと再会。
冷静に考えてみると、この時期に島津斉興が薩摩に帰ってきているのがすでに井伊の策謀にすら見えてくる。
ヤベエ!!山田様がちょっとカッコいい感じになった途端、島津斉興がゴッソリ全部持ってった。
井伊直弼が徳川家茂をコントロールし、島津斉興が島津茂久をコントロールする。老獪だねえ……。
「島津を守る」「徳川を守る」と言いながら、「日本を守る」発想がないんでしょうかね。
西郷吉之助の絶望が深まっていくぜ。この人全部上手くいかない周期に入ってるな、人生。
あとさりげなく月照さんも。んでこの人もかっこいいね。「命はすでに預けているのだから、謝る必要はない」だもんな。
島津久光も絶望の最中。父親にゴミクズ扱いされてちょっと自暴自棄ですね。
ちょっとキレた久光に、キレた斉興の姿が重なる。
江戸スタイルの鰻の蒲焼を振る舞う西郷さんだけど、この蒲焼のタレはどうやって手に入れたっつーか作ったっつーか。タレの材料費すごいと思うんだけどね。特に甘み部分。砂糖的な。
大久保正助、非情。
西郷吉之助を生かすために、月照の命は奪えと言う。
んで何故あっさりこの策を受ける、西郷。それが出来る人間ではないと思うんだけど……。
「なんぼ修行を積んでいても……未練ですなあ」
心が死を覚悟していても、身体が拒否をするそうで。月照さん割と名言生産機だ。
やっぱりねえ……西郷氏、自分「も」行く気でした。
ドライな話すると、重りとかないと厳しいよな。刀差したまま行けばよかったのでは……?
今週はなんというか、心の機微みたいなものの部分薄かったような気がする。大久保さんが月照さんを斬らせることへの迷いみたいなのが一切見えないのも流石に違和感というか。
次回「流人 菊池源吾」。
ここから琉球編突入?